徒然日記
8月14日 その1837『逢坂誠二の徒然日記』
昨日夕刻、
ニセコから東京入りした。
ニセコでは、
もう既にススキの穂が茂っていたが、
東京は相変わらずの暑さだ。
しかし今朝の雰囲気は、
一時の激しい暑さと打って変わり、
ちょっと過ごし易い感じもある。
多少の風も吹き、
ちょっとだけ季節の変化を感ずる。
今日は雲が多く、雨が降るとの予報。
ザッと強まる可能性もあるらしい。
予想最高気温は31度で、
ムシムシとした暑さが続く。
1)山線の移動
今回のニセコ入りはJRを利用して、
山線での移動だった。
車窓の風景は懐かしく、
本を読みながらも目の離せないものだった。
昔と変わらない風景もあれば、
おやっと思うような景色もあった。
時間の流れは遅いようだが、
地域に確実に変化をもたらしている。
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今回の移動で、
往路は、
新井満さん訳の『方丈記』を、
復路は、
赤坂真理さんの『東京プリズン』を
読むことを目標にした。
夏休みの課題図書を読むような楽しさを抱えながら、
鞄に二冊を詰め込んだ。
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今年は方丈記が、鴨長明の手によって、
世に出てから800年の節目となる。
震災文学などともいわれ、
昨年の3.11大震災以降、
手にする方も多いものと思う。
私は、高校生の頃から、
方丈記が結構好きで、
何度か手にしている。
好きなのは、火事や地震の部分ではなく、
冒頭の河や後半の方丈庵に住み始めてからのあたりだ。
今回も、
新井満さんの訳と、
原文を何度も行ったり来たりしながら、
方丈記を堪能させてもらった。
800年の節目に、
有り難い時間を持つことができた。
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復路の課題図書『東京プリズン』は、
三分の二程度まで読み進み、
いよいよ核心部分に入り込んでいる。
この時期に読むには相応しい内容だと思う。
赤坂真理さんの作品を読むのは初めてだ。
正直なところ、
赤坂さんのような作品は、
ちょっと避けていた傾向がなる。
読んだこともないのに、
「赤坂さんのような作品」との良い方はおかしいが、
とにかくそんな印象を持っていた。
ところが、
『東京プリズン』は文字が多く、
持って回った表現も少なくないが、
グイグイと読ませている。
あとは時間を作って、
残りの三分の一を、
真摯に読み込みたいと思う。
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山線での貴重な読書時間だったが、
残念なのは車窓の風景が良すぎるのと、
乗り込んでくる人たちの様子が気になって、
集中力が続かないのが難点だ。
2)ロンドン五輪
ロンドン五輪が閉幕した。
日本が38個のメダルを獲得した。
金こそ少ないものの、
メダル獲得数は過去最高だという。
私は、今回のオリンピックは
あまりライブでは見ていない。
オリンピックよりも、
気にかかることがあったというのが、
その理由だが、
このくらい醒めて観戦するのが
ちょうど良いのかもしれないと、
閉会後に感じている。
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今回のロンドン大会は、
これまでの多くのオリンピックに見られるように、
イギリスの国威発揚の場では決してなかったように思う。
イギリスの皆さんの大会への接し方が、
とても抑制のきいたものに感じられた。
実際は、違うのかもしれないが、
私にはそう感じられた。
これで良いのだと思う。
オリンピックだからといって、
肩肘を張って、
背伸びをしながらの対応は
限界に来ている。
持続可能性と平和の尊さ、
これを念頭に置きながら、
開催自国や世界を俯瞰しながら、
粛々淡々と開催する。
これが今後の大きな鍵になると思う。
ロンドン大会は、
五輪に新たなページを開いたのだろう。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2012・8・14 Seiji Ohsaka
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