徒然日記

はかを決めてから【25年11月3日 『逢坂誠二の徒然日記』8342回】

午前5時の都内、雲のないスッキリした朝です、気温9度。日中も晴れ、18度程度にまで上がる見込みです。

1)はかを決めてから
昔の我が家は、冬になれば雪がうず高く積もり、窓を塞いでしまいました。
家の中には光が入らず、昼間でも薄暗い――そんな冬の風景が、当たり前のことでした。
しかし、それを放置しておくと屋根よりも雪が高くなり、屋根からの雪も落ちなくなって、家が潰れてしまいます。

そこで窓の明かりを確保し、屋根の雪を落とすために、しばしば窓の周囲の除雪をしました。
除雪といっても、あまりにも雪が多すぎて、すべてを除けることはできません。
窓の周囲だけを、塹壕のように2メートルほど掘り込んで、ようやく光が差し込むようにします。
それでも、ひと晩雪が降れば、屋根からの落雪であっという間に埋まってしまう。
そんな繰り返しでした。
時間に余裕のあるときにまた掘り直し、夕食のあと夜に作業することも少なくありませんでした。
当時は、朝7時前までに店の前の雪を片づけるのが日課でした。
除雪、雪かき、雪投げ――名前は違えど、毎日が雪との戦いです。

そんな折、よく言われていたのがこの言葉です。
「はかを決めてからやりなさい。」

闇雲に除雪をしたり、雪を掘ったりしてはいけない。

どこから、どのくらいまで雪を捨て、どのように掘り進めるのか――
まず“はか”を決めてから始めよ、という意味です。

特に窓の周囲を掘るとき、この言葉を意味を持ちます。
窓の前だけ深く掘り過ぎると、自分が穴から出られなくなります。
だから、窓のすぐそばは深く掘り、そこから離れるに従って階段状に浅く掘る。
それが正しい“仕上がり”でした。
闇雲に掘っていては、美しくも効率的でもない仕上がりになります。
「はかを決めてからやりなさい」――

この言葉には、物事の進め方の基本が詰まっています。
全体を見渡して作業の大枠を決め、具体的に着手する箇所と量を決めるのです。

思えば今の世の中、何事も“はか”を決めずに始めることが多いように感じます。

たかが雪投げなのですが、されど雪投げなのです。

“はか”という言葉そのものが聞かれなくなった今、
その意味と心を、もう一度かみしめています。

==以下、大辞林より==
はか(捗・果・計・量)
(1)仕事や物事の進み具合。はかどり
(2)田植え・稲刈りなどの際の各人の分担区域
(3)目当て

【25年11月3日 その6645『逢坂誠二の徒然日記』8342回】
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