徒然日記
サイバー空間を守る【25年10月19日 『逢坂誠二の徒然日記』8327回】
1)サイバー空間を守る
<国家の三要素と主権の意味>
国家として存立するためには、三つの基本的な要素が必要です。
国民が存在すること、領域(領土・領海・領空)があること、そして主権を持つことです。
主権とは、他国に支配されることなく、自らの判断で国を統治し、国民を導く力を指します。
政府は、この主権を守るために外交を展開し、防衛力を整備して国民と国土を守っています。
<経済と生活を支える安全保障>
主権の維持には軍事力だけでなく、経済や国民生活の安定が欠かせません。
食料、エネルギー、医薬品などの安定供給体制の確保は、国民の生存と安心を支える「経済安全保障」の柱です。
経済の安全が揺らげば、国家の独立そのものも危うくなります。
<サイバー空間という新たな空間>
かつて国家間の対立は、兵器による攻撃やスパイ活動などが中心でした。
しかし近年、状況は大きく変化しています。新たに登場した「サイバー空間」は、単なる情報交換の場を超え、社会インフラを操作・制御する領域となりました。
飛行機、鉄道、工場、物流、金融システムなど、私たちの生活を支えるあらゆる仕組みが、いまやサイバー空間に依存しています。
現実のスパイ行為が情報の「抜き取り」を目的としていたのに対し、現代のサイバー攻撃は情報の窃取だけでなく、社会の機能そのものを奪うことが可能です。
つまり、サイバー攻撃は国家の根幹を揺るがす新たな脅威となっているのです。
<サイバー防衛の重要性>
領土・領海・領空を守るのと同じように、サイバー空間を守ることは、主権国家としての責務です。
9月下旬には、アサヒグループホールディングスがサイバー攻撃を受け、国内での受注や出荷が全面停止する事態となりました。ビールなど主要製品の供給が遅れ、社会全体に影響が広がっています。
専門家は、日本のサイバー防御力が国際的に見て必ずしも強固ではないと指摘しています。
もし政府や防衛システムが攻撃を受ければ、国家機能は麻痺しかねません。どれほど最新のミサイルシステムを備えていても、サイバー攻撃によって制御不能となれば意味を失います。
<サイバー空間を守る>
いまやサイバー空間の防衛は、領土を守るのと同等に重要な国家課題です。
主権を守るとは、国民の暮らしと社会の仕組みを守ることでもあります。
日本は、政府と民間が一体となり、サイバー防衛体制の抜本的強化に取り組まなければなりません。
【25年10月19日 その6630『逢坂誠二の徒然日記』8327回】
ohsaka.jp/support.html
go2senkyo.com/donate/agree/123556
#逢坂誠二 #おおさか誠二 #立憲民主党 #立憲 #立民 #政治家 #国会議員 #衆議院議員 #函館 #五稜郭 #サイバー空間 #主権