徒然日記

医薬品の安定供給に向けて【25年10月13日 『逢坂誠二の徒然日記』8321回】

昨日午前は、地元を歩き、午後から旭川に移動し党務、よる遅い便で上京しました。
午前4時の都内、空全体の雲が広がっていますが、天頂付近の雲の向こうに月齢22日近い月が見えます。朝の気温は19度程度。日中も曇りで24度程度の見込みです。

1)医薬品の安定供給に向けて
近年、全国的に医薬品の供給不足が深刻化しています。
先日、この問題について改めて厚生労働省と意見交換を行いました。
厚労省は、供給不足の要因として次の4点を挙げています。

<厚労省が指摘する主な要因>
 *少量多品目生産による非効率な構造
 *薬機法違反を契機とした生産停止
 *感染症流行による需要の急増
 *将来不安からの過剰発注
これらはいずれも重要な要素です。
しかし、これらの背後には、薬価制度や製造原価をめぐる構造的な問題が横たわっていますが、これらへの言及に関し厚労省は及腰に見えます。

<根本にある構造的課題>
特に後発医薬品では、薬価の引き下げが繰り返され、採算割れとなる品目が増加しています。さらに円安、物価高、人件費高騰が追い打ちをかけています。
その結果、メーカーは効率化投資や品質管理への余力を失い、生産ラインの維持すら困難になっています。
また、少量多品目構造の背景には、薬価算定や診療報酬制度の在り方が関係しており、製造・供給の効率化を促す仕組みが十分に機能していません。
さらに、薬機法違反には、コスト圧力の中で人員や管理体制を縮小せざるを得なくなった結果、現場の疲弊が表面化した側面もあります。

<政府が取り組むべき方向>
政府は、単なる供給管理や需給調整にとどまらず、
医薬品産業の持続可能性を確保するための制度改革に踏み込む必要があります。
具体的には、
 *薬価制度を見直し、安定供給に必要な費用を適正に反映させること
 *品質・安全管理への設備投資支援や人材育成を強化すること
 *流通の見える化を進め、災害時や需要急変にも対応できる分散型供給体制を構築すること
これらを総合的に進めることが求められます。

<命を支える仕組みを国家の責任で>
医薬品は国民の命を支える社会の基盤です。
市場ばかりに任せるのではなく、国家の責任として安定供給を確保する仕組みを整えること。
それこそが、安心して医療を受けられる社会を守る第一歩だと考えます。
一人ひとりが必要な薬を、必要なときに確実に手にできる社会を実現するために。
現場の声に耳を傾け、実効性のある改革を進めてまいります。

【25年10月13日 その6624『逢坂誠二の徒然日記』8321回】
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