徒然日記

日本の針路を示す政治を【25年10月7日 『逢坂誠二の徒然日記』8315回】

午前4時、今日は八雲町の山あいで朝を迎えました。気温はなんと7度程度。この秋初めて10度を下回りました。西の木立の向こうに中秋の名月が浮かんでいます。朝のうちは晴れ。その後、雲が多くなり、予想最高気温は20度の見込みです。

1)日本の針路を示す政治を
自民党の総裁が変わり、野党との連立や連携をどうするかにスポットライトが当たっています。政権の維持のためにそうした模索の重要さは否定しません。
しかし昨今、欠けているのは、日本が進むべき大きな方向に関する議論です。自民党の総裁選挙でも、その議論はあまり活発化しませんでした。
今の日本に求められているのは、将来への羅針盤です。
人口減少、格差の拡大、気候変動、国際秩序の動揺――こうした構造的課題にどう向き合うのか。その根幹となる国家ビジョンを語る政治が、著しく不足しています。
どのような社会を次の世代に手渡すのかという根源的な問いを、しっかりと行わなければなりません。

<分厚い中間層の再生へ>
例えば、経済的格差の拡大に関して、進むべき方向は「分厚い中間層の復活」です。
これは単なる分配強化ではなく、「所得を増やし、安定した生活基盤を再構築する」ための包括的な取り組みが求められます。その一例が以下です。

=所得の底上げと労働市場の再設計
 *賃上げの構造的推進
 *非正規雇用の処遇改善
 *労働時間と働き方の見直し
=再分配と社会保障の再構築
 *税制の再設計
 *子育て・教育支援の重点化
 *医療・年金・介護の持続性
=資産形成と地域経済の再生
 *資産所得格差の是正
 *地域経済と中間層の関係強化

<「自己責任」から「共に支え合う社会」へ>
中間層を再生するとは、「努力すれば報われる社会」を取り戻すことです。
そのためには、「自己責任」一辺倒の発想を改め、「共に支え合う社会」への再設計が不可欠です。
政治の責務は、個人の努力が公正に評価され、安定した生活基盤が築けるような制度を保障することにあります。

<政策議論を止めないために>
ガソリン税の減税など、個別政策を議論する際に重要なのは、「できない理由」を並べて議論を止めないことです。
議論が停滞したら、大きな方向に立ち返り、「なぜその政策を実施するのか」という原点を確認する。
そのうえで、「どこからなら実現できるか」を模索することが、政治の責任です。

<現実から始める改革>
一つの具体例が、給付付き税額控除です。
高市総裁も提言しましたが、「所得把握が難しい」「制度設計に時間がかかる」として議論が止まっています。
ならば、申請方式で限定的に始める、または低所得者に限ってまず始めるなど、現実的な第一歩を踏み出すべきです。
理想的な制度に至らなくても、政策が目指す効果を早く届ける――
この「現実から始める姿勢」こそが、政治の実行力を高める道です。

<国家像・政策・実行力>
目指す国家像を描き、
それを実現する政策を練り、
そしてできるところから素早く現実的に動く。
常に私は、この三つを念頭に行動しています。

いま問われているのは、「誰が権力を握るか」ではなく、「どんな日本をつくるか」――その覚悟を持つ政治です。

【25年10月7日 その6618『逢坂誠二の徒然日記』8315回】
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