徒然日記
SNSが言葉を変える時代【25年10月3日 『逢坂誠二の徒然日記』8311回】
1)SNSが言葉を変える時代
言葉は時代とともに変わります。それはごく自然なことですが、今ほど変化のスピードが速い時代はないかもしれません。先日、文化庁が発表した「国語に関する世論調査」(令和6年度)は、SNSが日本語に与える影響を初めて本格的に調べたものです。その結果、9割近い人が「言葉に影響がある」と答え、SNSが私たちの日常に深く入り込んでいることが明らかになりました。
<SNSが生む新しい言葉>
調査では、「略語が増えた」と感じる人が8割を超え、「新語や新しい使い方が増えた」と答えた人も7割以上に達しました。今やニュースや会話の中にもネット発の表現があふれています。
<広く受け入れられる新表現>
「映える」「エモい」「ポチる」など、若者言葉から始まった表現も、多くの人に違和感なく受け入れられています。特に「映える」は8割以上が肯定的に受け止めており、世代を超えた共通語になりつつあるようです。「家電(=固定電話)」や「課金する」なども、すでに日常語として定着しています。
<浮かび上がる課題>
その一方で、半数以上の人が「情報の真偽がわかりにくい」と回答しました。SNSの普及で言葉の多様性が広がる反面、情報の正確さや冷静な判断が求められる時代になっていることも浮き彫りになっています。
<これから大切になること>
今回の調査は、言葉が常に変化し続ける存在であることを改めて示しました。そして、SNSによってそのスピードは加速しています。新しい言葉は、人々の暮らしや価値観を映し出す「鏡」とも言えるでしょう。この変化を受け入れつつも、同時に「情報を見極める力」を養うことが、これからますます大切になっていくのではないでしょうか。
ところで今回のタイトルは「SNSが言葉を変える時代」としましたが、もし60年前なら「テレビが言葉を変える時代」と言われていたかもしれません。あの頃のテレビ以上に、SNSがもたらす言葉の変化は速く、広く、深いものです。その変化に向き合う私たちには、より多くの留意点が求められているのだと思います。
【25年10月3日 その6614『逢坂誠二の徒然日記』8311回】
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