徒然日記

外貨準備【25年9月27日 『逢坂誠二の徒然日記』8305回】

午前4時の都内、路面は薄っすらと濡れ、雲が広がっています。朝の気温は22度程度です。日中も曇りで、最高気温は28度程度の予報です。
昨日午前は国会で来客対応、野田代表らとの打ち合わせを行い、午後は選対の仕事で群馬に行きました。今日は早朝の便で帰函し、終日、地元歩きです。

1)外貨準備
赤沢大臣は、対米投資80兆円のうち半分について、「日本が持つ米国債からの利息収入でまかなえる。米国債そのものを売却する必要はない」と発言しています。40兆円は、米国債の利息で捻出できるというのですが、本当でしょうか?この点、後日、もう少し検証してみます。

<外貨準備とは?>
ところで「外貨準備」という言葉を聞いたことがありますか?
ちょっと難しそうですが、簡単にいうと 日本が外国のお金や国債を持っていることです。多くはアメリカのお金(ドル)やアメリカ国債で、日本の「国の貯金箱」に入っていると考えるとわかりやすいでしょう。

<どうして国が外国のお金を持っているの?>
国が外国のお金を持つ理由は、大きく3つあります。
 輸入の支払い
  *石油や小麦など、日本が外国から買うときの代金を払うため。
 借金の返済
  *国が外国から借りたお金を返すときのため。
 円の安定を守る
  *円の値段(為替レート)が急に動くと、物価や生活に影響します。
   その時に外貨を使って円を安定させます。
つまり、国民の生活を守る「安全弁」のような役割を果たしているのです。

<日本の外貨準備はどのくらい?>
2020年度末のデータでは、
財務省:約137兆円
日本銀行:約8兆円
合わせて140兆円以上あり、大部分は財務省が管理しています。

<どれくらいあれば安心なの?>
「これだけあれば十分」という決まりはありません。
ただし、国際的な目安としては、
 *輸入の3か月分くらい
 *短期の借金を1年分返せるくらい
といった水準が参考にされています。

<外貨準備は国の「いざという時の貯金」>
 *輸入や借金返済、円の安定に役立つ
 *日本は世界でも有数の外貨準備を持っている

普段の生活ではあまり意識しませんが、私たちの暮らしの安心を支える大切な仕組みです。今日なぜ私が外貨準備金に言及したのか。それは赤沢大臣が「米国債の利息」で今回のアメリカへの投資額を捻出できると言ったから、それを検証するための事前準備として取り上げたのです。

【25年9月27日 その6608『逢坂誠二の徒然日記』8305回】
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. 「137兆円の米国債の利息から40兆円を捻出できる」という赤沢大臣の説明は
    素人には信じがたく、逢坂さんの検証を待ちたいですが、
    この説明通りだったとしても本来は日本が受け取れるべき利息を受け取れず、
    日本の外貨準備を取り崩してアメリカに流れることに変わりないと思います。

    自動車業界はじめ一部の業界の救済に80兆円を手放しで拠出すること自体が
    疑問であり、それならば25%の追加関税を受け入れて、国内の関連業界に
    補填のような形で支払う方がまだましだったのではないでしょうか。
    国内への支払いなら波及効果もあったでしょう。
    使途はアメリカが自由に決める場合、軍需産業に使われない保証もなく、
    そもそも金に色はありません。

    ただ、この一連の交渉に問題が大きければ大きいほど、立憲民主党の責任も
    重いと思います。
    この大臣や石破政権を「国益を懸けた交渉の最中だから」と結局信任、放任し、
    不信任案を出さなかったのですから。

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