徒然日記
政策が間違っている(逢坂誠二の徒然日記)
昨朝は、函館市内で街頭活動を行い、都内入りしました。午前4時の都内、多少薄雲が広がっていますが、西には満月を1日過ぎた月がおぼろに浮かんでいます。東には金星と木星が輝いています。朝の気温は26度程度で熱帯夜が続きます。日中は晴れから雨の予報で、最高気温は34度の見込みです。一時の酷暑はピークを過ぎた感じがします。
1)石破総理の辞任
石破首相の辞任表明は、結局のところ国民生活を顧みず、党内権力闘争に明け暮れた末の幕引きにすぎません。最大の政治空白とも言える解散を検討していたことをあっけらかんと語る姿を見て、国民生活のことは何も考えていないことを確信しました。就任当初掲げた防災庁創設や地方創生といった看板政策は、何一つ形にならず、国民の期待を裏切ってしまいました。戦後80年談話も雲散霧消しました。石破総理に私も期待していただけに本当に残念です。
もちろん今回の選挙の敗北は、石破さんだけの問題ではありません。裏金問題、統一教会問題、森友加計問題など、解決する気のない過去の課題が山積していることも大きな要因です。それらの責任を自分たちが選んだ石破さんに押し付けたようにも見えます。こうした問題に蓋をしたまま派閥領袖の一声が若手議員の動向を決める光景もあり、古い自民党の体質は微塵も改まっていません。
今後は総裁選が行われますが、それは国民不在の権力争いに過ぎず、政治空白はなお続きます。国民の暮らしは物価高に直面し、一刻も猶予がありません。本来なら生活防衛こそ最優先課題であるはずです。政権が自己保身に時間を浪費する姿は到底看過できず、一刻も早く政策議論を行い、実行に移さねばなりません。立憲民主党はその先頭に立って進みます。
2)政策が間違っている
国税収入は史上最高を記録し、株価も史上最高、大手企業の内部留保もまた過去最高を更新しています。数字の上では、まるで日本経済が順調に拡大しているかのように見えます。しかし、実際の暮らしの現場からは「生活が苦しい」「物価が高くてやりくりできない」という声が後を絶ちません。エンゲル係数も上昇し、日常の買い物で家計が逼迫していることは誰の目にも明らかです。
つまり今の政策、所得の再配分の仕組みが、国民の生活に寄り添うものになっていないのです。この背景にはいくつかの要因がありますが、まずは二つを指摘したいと思います。
第一に、消費税という逆進性の強い税の存在です。税収増加の裏側では、所得の少ない方ほど負担が重くなり、生活を直撃しています。第二に、社会保険料の増大です。年金、医療、介護、雇用といった社会保険料は、この20年で大幅に引き上げられてきました。そのため賃金が名目上上がっても手取りは増えず、むしろ減っている世帯すらあります。
つまり、税金と社会保険料の「二重の重圧」が、家計を圧迫し続けているのです。
一方で、大企業は内部留保を積み上げ、株主には還元するものの、労働者への分配は十分ではありません。その結果、企業の利益は過去最高でも、家計の可処分所得は伸び悩み、実質的な生活水準は下がり続けています。政府は株価や税収増を「成果」として誇りますが、そこには国民の暮らしの実感との深刻な乖離があります。
本来、政治が目指すべきは「数字の経済」ではなく「生活の経済」です。必要なのは、税制や雇用政策によって企業利益を家計や地域に循環させること。消費税の逆進性を緩和し、所得や資産に応じた公平な税制へ転換すること。そして、社会保険料の負担が過度に重くならないよう制度全体を見直し、持続可能で安心できる仕組みとすることです。さらに、物価高対策として直接給付や公共料金の抑制、中小企業支援の強化も欠かせません。
成長や株価の数字だけでは、人々の暮らしは豊かになりません。政治は現実の生活に目を凝らし、国民一人ひとりが安心して暮らせる社会をつくる責任を我々は果たして参ります。
【25年9月9日 その6590『逢坂誠二の徒然日記』8287回】
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