徒然日記

少年北海丸廃止方針に反対する(逢坂誠二の徒然日記)

【25年8月27日 『逢坂誠二の徒然日記』8274回】
午前5時の都内、晴れ、気温は27度程度です。今日も熱帯夜だったようですが、弱く吹く風の質がちょっとだけ変わり、若干の秋を感じます。湿度がちょっとだけ下がったためかも知れません。日中も晴れ、予想最高気温は37度で、激しい暑さは変わりません。
昨日は、函館市戦没者追悼式に出席し、市内を歩き、夕方に上京しました。

1)少年北海丸廃止方針に反対する
法務省は函館少年刑務所の「少年北海丸」について、費用対効果が低いとの理由から2027年以降の廃止を検討しています。しかし、この判断には大きな疑問があります。確かに年間維持費は約3,000万円に上りといいますが、その効果を金銭だけで測るのは極めて短絡的です。

少年北海丸は刑務所における全国唯一の職業訓練船であり、函館少年刑務所に収容される若者が、船舶運航や漁業実習を通じて実践的な技術を学ぶ唯一無二の場です。単なる職業訓練にとどまらず、仲間と力を合わせなければ航行できない船上生活は、責任感や協調性を養い、再出発への意欲を芽生えさせます。その結果、訓練を受けた者の再犯率は極めて低く、社会復帰に大きな成果を上げてきました。

仮に廃止し、別の訓練に代替するとしても、同じ効果を生むことは容易ではありません。費用対効果を論じるのであれば、再犯防止に伴う社会的コスト削減を考慮すべきです。再犯を一件防ぐだけでも、被害者の苦痛軽減や司法・矯正費用の縮減につながり、その経済効果は計り知れません。

さらに、地域社会との結びつきも重要です。少年北海丸での漁獲物は少ないとはいえ市場に出され、受刑者の労働が地域経済とつながる姿を示しています。このように地域社会との接点を持ち、社会の一員としての自覚を促す効果は、他の訓練では代替できない価値です。

少年北海丸は「費用」ではなく「未来への投資」です。若者の再犯を防ぎ、自立を支える仕組みを失えば、長期的には社会全体の損失につながります。したがって、廃止ではなく改善・強化こそ検討すべきであり、その存在意義を再評価することが必要です。

私は少年北海丸廃止方針に反対します。

【25年8月27日 その6577『逢坂誠二の徒然日記』8274回】
ohsaka.jp/support.html
go2senkyo.com/donate/agree/123556
#逢坂誠二 #おおさか誠二 #立憲民主党 #立憲 #立民 #政治家 #国会議員 #衆議院議員 #函館 #五稜郭 #函館少年刑務所 #少年北海丸 #北海丸

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です