徒然日記
大川原化工機(横浜市)えん罪事件(逢坂誠二の徒然日記)
午前5時の函館、多少雲がありますが、晴れ、気温は22度程度です。日中も晴れ、28度程度になる見込みです。昨日は、地元をあちらこちら歩き回って、皆さんから色々と話を伺っております。今日も、終日、歩く歩く聞く聞くです。
1)大川原化工機(横浜市)えん罪事件
2020年に液体を粉末にする「噴霧乾燥機」の輸出をめぐり、大川原化工機(横浜市)の社長ら3人が逮捕されました。この事件はえん罪だったのですが、先日、警察と検察は、この捜査の調査結果を公表しました。この事件は「人質司法」と呼ばれる問題を浮き彫りにしました。
<人質司法とは>
「人質司法」とは、犯罪を犯したと話するまで長期間身柄を拘束し続けるやり方のことです。これは人権を侵害するもので、日本の刑事制度全体の課題です。
<事件の経過>
*2020年
警視庁公安部が「生物兵器に使える機械を国の許可なく輸出した」として逮捕
東京地検が起訴
*裁判直前
初公判の直前に起訴を取り消すという異例の対応
*国家賠償訴訟
会社側が国と東京都を訴え、逮捕は違法との判決が確定
<調査で明らかになった問題点>
*指揮系統が機能せず、一部の係長らが捜査を主導
*課長や部長が監督を果たさなかった
*会議や報告は形だけで、不利な情報は共有されなかった
*「国家の安全を守る」という名目や秘密主義が、強引な捜査の背景にあった可能性
<調査の限界>
*警視庁内部だけで調査し、第三者は参加しなかった
*虚偽の自白調書が故意だったかどうかなど、不明な点が残った
*「身内に甘い調査」との批判
<長期拘束と密室取調べの弊害>
*否認すると保釈が認められにくく、事実上「自白と引き換え」の保釈
*本来、逮捕後の拘束は証拠隠滅の恐れなどがある場合に限られる
*有罪確定までは「無罪とみなす」原則があるのに、それが守られにくい
<改善のための提案>
*拘束の判断を厳格化
裁判所が身柄拘束の必要性を厳しく判断すること
*取り調べ方法の見直し
密室取調べを減らす
録音・録画の対象を拡大
弁護士の立ち会いを認める
*国際基準との比較
欧米や韓国、台湾ではすでに実現している制度が多い
日本は人権面で遅れており、改善が急務
<まとめ>
この事件は、日本の刑事司法制度全体の欠点を浮き彫りにしています。再発防止には、第三者による検証、長期拘束の是正、取り調べ方法の改革が不可欠です。再審法の改正を含め、日本の刑事司法の課題克服のためさらに取り組みを進めます。
【25年8月10日 その6560『逢坂誠二の徒然日記』8257回】
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この事件は、少なくとも警察や検察は有罪と信じていた過失による「冤罪事件」とは異なり、
故意に無実の市民を犯罪者に仕立て上げ、裁判所ぐるみで1人の人を死に追いやったという意味で
国家権力による殺人と言ってもいいと思います。
立憲民主党が前面に掲げている選択的夫婦別姓なんかよりはるかに優先度は高いと思いますよ。
(選択的夫婦別姓を軽んじるつもりはありませんが、こちらは人の命の問題です)
選挙だってこの問題の解決こそをもっと大きく主張すべきで、それこそ責任政党というものでしょう。
この問題を放置、あるいはダラダラ先送りすることは「同じことがまた起きても構わない」
と言っているのと同じですよ。