徒然日記

日本は単なる“ATM“か?(逢坂誠二の徒然日記)

【25年7月27日 『逢坂誠二の徒然日記』8243回】
昨日、北海道難病連の50回目の全道集会に出席するため札幌に来ました。今朝は札幌での朝です。午前4時の札幌は弱い雨が降っています。朝の気温は24度程度です。
朝一番の便で帰函します。函館は曇りの予報で、最高気温は29度の見込みです。

1)日本は単なる“ATM“か?
今回の日米関税交渉について、私には理解不能な点が多すぎます。その中でも最も不可解なのが、日本による5500億ドル、すなわち約80兆円にも及ぶ「投資」と称される資金拠出です。
交渉の当事者であるアメリカのラトニック商務長官は、Bloombergの独占インタビューでこの仕組みについて詳細を語っています。もしそれが事実ならば、その内容に私は、驚きと怒りを覚えずにはいられません。

ラトニック長官によれば、この「基金」は、アメリカが選定したプロジェクトに対して、日本が資金を提供するというものです。抗生物質や半導体など、重要な産業を米国内で興す際に、日本が出資、融資、あるいは保証などの形で資金面を担うのだといいます。
しかもその運営主体はアメリカ側であり、日本は単なる“出資者”にすぎません。得られる利益の配分も、アメリカが9割、日本は1割。事業の成否にかかわらず、日本側のリスクは大きく、リターンは極めて限定的です。事業が失敗した場合、投入した資金がどうなるのか、その点については説明が一切ありません。

これはもはや、日本が自らの意思で経済進出を図る投資とは言えません。アメリカの内政的・経済的要請に基づき、日本が資金を差し出す──つまり、日本の立場は「事業の主役」でも「共同パートナー」でもなく、単なる「ATM」に近いものと映ります。

さらに衝撃的なのは、この合意に基づく投資が、日本企業による事業展開ではない点です。トヨタやソニーがアメリカで工場を建てるという話ではなく、誰が事業をするかも定かではない、アメリカ主導のプロジェクトに対し、日本が資金を“提供させられる”という構図です。
ラトニック長官は、この仕組みを「画期的」と称しましたが、私にとっては屈辱的とも言える内容です。しかも、正式な文書すら交わされていない可能性があり、詳細が明らかになっていないことにも重大な問題があります。

本当に、こんな不透明で不平等な合意が結ばれたのでしょうか。もしこれが事実であるならば、日本の主権、国民の財産、外交の自立性が根本から揺らぐ危機的状況です。これを聞いて、与党の皆さんは納得できるのでしょうか。

赤沢大臣は、昨夜テレビ出演し、色々と話しておられましたが、内容についてはよく分かりませんでした。私は、政府が一刻も早くこの合意の内容を国会に報告し、国民に対して誠実に説明する責任があると考えます。曖昧なまま事態を進めることは、断じて許されません。

【25年7月27日 その6546『逢坂誠二の徒然日記』8243回】
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