徒然日記

雪国(逢坂誠二の徒然日記)

【25年7月23日 『逢坂誠二の徒然日記』8239回】
午前4時の都内、今日も晴れの朝で、気温は26度程度、熱帯夜だったようです。日中も晴れ、予想最高気温は36度です。北海道も暑く、北見では39度程度になると予想されています。日本中が熱波に包まれています。
まだ気持ちは選挙モードですが、今日は選挙を離れて「雪国」です。

1)雪国
先日、新潟から東京に向かう新幹線の車中で、川端康成の『雪国』を集中して読みました。
初めてこの作品を読んだのは、高校生の頃だったと記憶しています。ですから、再読はおよそ半世紀ぶりということになります。

改めて読み返してみると、川端康成の筆は、やはり尋常ではありません。緻密にして繊細な自然描写、登場人物の心の機微を映し出す独特の文体。そうした表現が、静かに、けれど力強く心に染み入ってきます。

選挙応援の移動中という、疲労と高揚が入り混じる不思議な精神状態だったことが、逆に私の感受性を鋭くしたのかもしれません。文学が五感を呼び覚まし、心の深い層に触れてくる体験でした。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という有名な冒頭の一文に始まり、言葉の選び方、空気の描写、そして人と人との関係の曖昧さや切なさ。すべてが、ただの技巧ではなく、川端自身の生の実感とでも言うべきものを孕んでいます。
川端康成は、どのような思いを巡らせながらこの作品を綴ったのか。何を見つめ、何を手放し、何を作品に託したのか。読み終えて、静かに胸に手を当て数多の感情を反芻したくなるような、そんな余韻を残す作品です。
改めて、文学の力、小説家の凄みを感じさせられました。

この小説の舞台となった越後湯沢は、私の地域づくりの「教師」でもあり、40年ほど前に、幾度かお邪魔した地域です。そのこととも重ね合わせて、貴重な再読となりました。

【25年7月23日 その6542『逢坂誠二の徒然日記』8239回】
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