徒然日記

読み書きソロバン(逢坂誠二の徒然日記)

読み書きソロバン(逢坂誠二の徒然日記)

【25年4月6日 『逢坂誠二の徒然日記』8131回】
午前5時の函館、街全体が霧に覆われています。気温2度程度。日中も曇り、最高気温12度程度の予報です。

1)読み書きソロバン
今になって思うのです。
私の両親は、私の教育について本当によく考えてくれていたのだと。けれど、その思いの中には、常に迷いや不安もあったのではないかと感じます。

「良い教育を受けさせたい」——その願いは、確かに強く持っていたはずです。 でも同時に、「良い教育とは何か?」という問いには、きっとはっきりとした答えを持っていなかった。田舎でしたし、情報は限られ、頼れる人も多くはない時代でしたから。

そして、家の事情も切実でした。両親が営んでいたのは、小さな食料品店。銀行からお金を借りては返し、日々の暮らしをなんとか支えていました。教育にお金をかけたくても、それが叶わない現実が常にあったのだと思います。

私が小学生の頃から、両親はよくこう言っていました。
「大学に行くなら国立しかダメだ。本州には行けない。」
家計を思えば、それは当然のことだったのでしょう。進学の選択肢は、ごく限られていました。

そんな中、両親が何度も口にしていた言葉があります。
「とにかく読み書きソロバンだ。それさえできれば何とかなる。」
「読み書きソロバンができないうちは、他を学んでもダメだ。」

子どもの頃は、その言葉をどこか古くさいもののように聞いていました。けれど今では、あの言葉の重みが、胸にしみるように感じられます。

たとえ大学に進めなかったとしても、生きていくために必要な“土台”をきちんと築いていれば、自分で学び続けていける。そんな信念が、あの言葉には込められていたのでしょう。「せめて基礎だけは身につけさせたい」——親として、できる限りのことをしようとする気持ちの表れだったのだと思います。

時代は変わり、大人になった今、子どもたちの学びの現場にふれる機会も増えました。
ある日、学校の先生との会話の中で、印象的な言葉を耳にしました。

「掛け算もまだ十分に理解できていない子に、分数を教えなければならないんです。たぶん、その子は分数を本当にはわかっていない。でも、次の単元が来れば、また新しいことを教えなければいけない。わかっているんです、これじゃダメだって。でも、立ち止まる余裕がないんです。過去に戻る時間なんて、もっとない。」

私はその話を聞いて、胸が苦しくなりました。「読み書きソロバン」——つまり基礎の力すら十分でない子どもたちが、次々と新しいことを学ばされていく。両親の言っていた「まずは土台をしっかりと」という考えとは、あまりにかけ離れた現実です。

もちろん、子どもたちに多くのことを学んでほしいという願いは、今も昔も変わりません。

でも、学びの基礎がしっかりしていなければ、いくら知識を積み上げても、やがて崩れてしまうのではないでしょうか。両親の語った「読み書きソロバン」には、そんな当たり前だけれど、決しておろそかにしてはならない真実が込められていたのだと、今、あらためて思います。

今、学習指導要領の改訂が進められています。新しい時代を見据え、必要な知識や技能、思考力・判断力・表現力が、密度濃く盛り込まれていくのだと思います。しかし私は、今こそ立ち返るべきだと感じています。

すべての学びの基礎とは、読めること、書けること、自分の言葉で話せること、さらに最低限の計算ができることだと思います。今も昔もこうしたことが、子どもたちにとって最も大切な“土台”ではないでしょうか。

つまり、すべての学びの基礎として、「読む・書く・話す・計算する」といった基本的な力を、すべての子どもが確実に身につけられるよう、初等教育段階での基礎学力の定着を重視すべきです。特に、少人数指導の充実や、習熟度に応じた柔軟な指導体制の整備、教科横断的に言語活動を強化するカリキュラムが必要です。これらを通じて、すべての子どもたちが学びの基礎を築ける教育を実現すべきです。(こうした考えに反論も多いとも聞いていいます。)

そして今、どうしても必要なことは、現場の先生方が子どもたち一人ひとりに向き合えるだけの時間的・人的ゆとりを保障する制度設計を整えることです。ここを整えない限り、どんな高邁な理念も空論に終わってしまいます。

教育は、人を育て、社会の未来を形づくる営みです。その根底にある「学び続ける力」をすべての子どもに届けるために、今回の学習指導要領の改訂は極めて大切なものです。私は現場の声を反映した生きた内容となるよう、さらに力を尽くして参ります。

【25年4月6日 その6434『逢坂誠二の徒然日記』8131回】
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