徒然日記
ドイツからの学び(逢坂誠二の徒然日記)
【25年4月1日 『逢坂誠二の徒然日記』8126回】
4月です。昨朝、函館市内の街頭に立ち、その後、札幌、そして本会議のため上京しました。今日の都内、朝から冷たい雨です。気温3度程度。日中も雨、6度までしか気温が上がりません。
新年度予算案が衆院本会議で成立しました。参院で修正された予算案が衆院に回付されるという憲政史上初の出来事でしたが、新年度に間に合っての成立に安堵しています。
1)ドイツからの学び
1989年のベルリンの壁崩直後、私は初めてドイツを訪れました。訪問の目的はさまざまでした。東西ドイツの統一が進み、違いが消えてしまう前に、そのコントラストを自分の目で確かめたい。ドイツの農村景観を実際に見て、日本の農村づくりの参考にしたい。そして、本場のビールやドイツ料理を存分に楽しみたい。そんな思いを胸に、旅をしました。
ドイツ国内の移動は、DBツーリストパスを利用した鉄道が中心でした。ミュンヘン、フランクフルト、ローテンブルク、そしてベルリンなど、いくつかの都市を巡りましたが、特にベルリンには数日間滞在しました。
最も衝撃を受けたのは、東西の違いです。事前にある程度は想像していましたが、実際に目にすると、その格差の大きさに驚かされました。同じ列車に乗っていても、東ベルリンに入ると急に車両が大きく揺れ始めます。軌道の管理状況が異なっていたのでしょう。街に出ると、西ベルリンは広告が少ないながらも色彩が豊かで活気があるのに対し、東ベルリンは建物の外壁が煤け、どこか暗く沈んだ雰囲気が漂っていました。
そして、最も印象に残ったのは農村景観でした。当時、日本の農村を美しくするための取り組みに関わっていた私は、欧州の農村がその理想形だと考えていました。しかし、「欧州は少雨で雑草が生えにくいが、日本は多雨多湿で雑草が繁茂するため、欧州のような農村景観を実現するのは難しい」という意見が、日本ではよく聞かれました。
しかし、ドイツの農村を訪れて、その考えが誤りであることを実感しました。東西ドイツは同じ気候帯にあり、植生もほぼ同じです。しかし、西側の農村は美しく整えられているのに対し、東側の農村は荒れた印象を受けました。これは、自然条件の違いではなく、景観が政治や行政の体制によって大きく左右されることを示していました。つまり、西側の農村の美しさは、適切な維持管理の結果だったのです。日本での議論は、単に実現できない理由を探していただけだったのではないか――そう気づかされました。
この最初の訪問以降、私は地方自治を学ぶために何度もドイツを訪れました。職員研修、公文書管理、自治体運営など、自治の基本を学ぶ中で、ドイツの仕組みがいかに理にかなっているかを実感しました。そして、その学びがあったからこそ、私は政治家としての職務を果たすことができているのだと思います。またこのドイツからの学びの後押をしてくれたのが、当時北大法学部で教鞭をとっていた木佐茂男教授でした。木佐先生には感謝しても感謝し足りません。
2011年の東日本大震災以降は、ドイツ訪問の目的が大きく変わりました。原子力発電への対応や再生可能エネルギーの推進について学ぶことが中心となったのです。2013年に訪れた際には、ドイツの人々から「なぜ日本は原発を止めないのか」「日本こそ再生可能エネルギーにもっと取り組むべきではないか」と、矢継ぎ早に質問を受けました。
ある電力会社の幹部は、私にこう語りました。「原発ゼロを決め、電力調達の方針転換を進めるのは正直なところ苦しい。しかし、将来必ずこの選択が正しかったことを知るだろう」。目先の利益や損得ではなく、長期的な視点で物事を考えるその姿勢に、私は深く感銘を受けました。
この40年近くにわたり、私はドイツから多くのことを学んできました。その学びは、私にとってかけがえのない財産です。そして、今後もドイツの経験に学びながら、より良い社会のあり方を考え続けていきたいと思います。
【25年4月1日 その6429『逢坂誠二の徒然日記』8126回】
==逢坂誠二への個人献金はこちらです。==
ohsaka.jp/support.html
go2senkyo.com/donate/agree/123556
#逢坂誠二 #おおさか誠二 #立憲民主党 #立憲 #立民 #政治家 #国会議員 #衆議院議員 #函館 #五稜郭 #日記 #ドイツ
こんにちは。
日本政府や電力会社は、逢坂さんの言われる、このドイツの電力会社幹部と
同じような覚悟を持つことが出来てないと言う事になりますね。残念です。
国民が声を上げねばならないのですが…、原発再稼働、新増設に関わる
アンケート結果の変化を見ると、それがなんとも恥ずかしい状態です。
――――(引用)――――――――――――
ある電力会社の幹部は、私にこう語りました。「原発ゼロを決め、
電力調達の方針転換を進めるのは正直なところ苦しい。
しかし、将来必ずこの選択が正しかったことを知るだろう」。
――――――――――――――――――――
うらべ