徒然日記

石破総理の謝罪(逢坂誠二の徒然日記)

【25年3月29日 『逢坂誠二の徒然日記』8123回】
午前5時の都内、路面が濡れないほどの極弱い雨が降っています。気温は11度程度です。今日はここ数日の暖かさと打って変わり、日中には気温が下がり8度から6度程度になる見込みです。朝の便で帰函します。

1)石破総理の謝罪
石破総理は3月25日、公明党の斉藤代表との会談で「予算案成立後に強力な物価高対策を打ち出す」との考えを示しました。これは、食料品やエネルギー価格の高騰が続く中、国民生活の苦しみに応えようとする姿勢を示したものであり、与党内からも求められていた方針でした。私も、追加の物価高対策は必要であると考えています。

しかし、この発言が参議院での予算審議中に行われたことで、「現在の予算案では不十分だという認識ではないか」との批判が野党から相次ぎました。また、「参議院の審議を軽視している」との指摘もあり、与党内からもタイミングに対する懸念の声が上がりました。総理の発言は、予算審議の正当性や新年度予算案の十分性に疑念を生じさせるものと受け止められたのです。こうした状況において、総理が予算案の成立に専念すべきであるのは言うまでもありません。

これを受け、石破総理は3月27日の参院予算委員会で「発言によって審議中に懸念や混乱を招いた」と謝罪しました。さらに、「直ちに新たな予算措置を講じる趣旨ではなかった」と釈明し、誤解を招いたことを明確にしました。審議の混乱を避け、予算成立を優先するという政府・与党の意図があったと推察されます。

確かに、今回の対応は不用意だった面が否めません。しかし、総理が国民生活の現実を見据え、将来的な対策の方向性を語ること自体は、本来歓迎されるべき姿勢であり、責任ある政治家の証とも言えます。今回の謝罪が、今後の政策選択の幅を狭めるのではないかという懸念も持っています。もし私が総理の立場であれば、謝罪はせず、次のように述べたかもしれません。
「現在は新年度予算案の審議に全力を尽くすと同時に、国民の窮状に迅速かつ柔軟に対応する責務も担っている。」
こうした発言をすれば、国会が紛糾する恐れはあるでしょうが、政治家とは常に「何が最善か」を問われる存在であるべきです。

今回の問題の本質は、内容そのものよりも、「発言の時機」と「伝え方」にあると言えます。国民生活を見据えた次の一手は、予算審議中に口に出すのではなく、慎重に検討すべきものです。にもかかわらず、あえて公明党との会談という場を通じて発言がなされた背景には、国民の支持を得たいという政治的な思惑があった可能性も否定できません。

将来的な政策の見通しを示す自由と、国会審議への配慮。このバランスこそが、政権運営における重要なワザであり、リーダーのセンスが問われるところです。

【25年3月29日 その6426『逢坂誠二の徒然日記』8123回】
==逢坂誠二への個人献金はこちらです。==
ohsaka.jp/support.html
go2senkyo.com/donate/agree/123556
#逢坂誠二 #おおさか誠二 #立憲民主党 #立憲 #立民 #政治家 #国会議員 #衆議院議員 #函館 #五稜郭 #日記

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です