徒然日記

高校の無償化(逢坂誠二の徒然日記)

【25年3月27日 『逢坂誠二の徒然日記』8121回】
午前5時の都内、雲が広がっていますが、雨は降っていません。昨朝よりも低いですが気温11度程度です。日中は晴れ間が広がり23度まで上がる見込みです。起床直後から、鼻水、くしゃみ、涙と花粉に悩まされています。

1)高校の無償化
昨日、高校の授業料の無償化に関し文科省と協議をしました。

高校授業料の無償化の方向性が明確になったことは、基本的に歓迎すべきことだと考えています。しかし、以前も述べたとおり、今回の議論は精緻さを欠いており、拙速であることが否めません。授業料の無償化が予算成立の取引材料となった結果、制度設計の詳細な検討が不十分なまま進んだことは、政治のあり方としても反省が必要です。

事実、私の地元・桧山地域からも、教育の機会均等という理念に共感する声がある一方で、地域の教育現場からは深い懸念の声が上がっています。

「家庭の経済的負担が軽くなり、子どもが自由に進路を選べるようになる」
この無償化の方針に、多くの保護者が安心を覚えたのは確かです。所得制限が撤廃され、どの家庭にも支援が届くようになることは歓迎すべき進展です。

この4月からは、公立高校の授業料無償化に関する所得制限(910万円)が撤廃されます。そして2026年度からは私立高校にも、この枠が広がります。一方で、昨日、北海道新聞が報じたように、私立高校に無償化が広がることによる懸念もあります。

私立高校のない桧山では、これまで経済的理由から地元の公立高校に進学していた生徒が、函館や札幌といった都市部の学校を選びやすくなります。その結果、地元の公立高校の定員割れ、統廃合の加速、そして地域の過疎化の進行という負の連鎖が懸念されています。現に、江差北中の卒業生7人のうち、地元の江差高校に進学したのはわずか1人。上ノ国高校や江差高校も、地道な特色教育や支援制度に取り組んできましたが、それでも「学校の存続が危うい」という声があります。

授業料無償化が全国一律で行われる中、私たちは「都市と地方、さらに公立と私立で受ける影響の差」を見過ごしてはいけません。地方の学校が単に選ばれなくなるのではなく、そもそも存在の基盤を失う危険性があります。

遅くとも今年の夏ぐらいまでには、こうした懸念への対策を講ずる必要があります。その論点は以下です。

義務教育との関係、公立高校(農業高校、水産高校、工業高校、商業高校等の専門高校を含む)などへの支援の拡充を含む教育の質の確保、多様な人材育成の実現、収入要件の撤廃を前提とした支援対象者の範囲の考え方、私立加算金額の水準の考え方(令和8年度は45.7万円)、支給方法の考え方(代理受領か直接支給か、DX化による効率化の推進)、高校間での単
位互換、国と地方の関係、公立と私立の関係、現場レベルの負担

昨日、文科省とこうした点について、腹合わせをさせて頂きました。

地方に暮らす子どもたちに、誇りを持って通える地元の高校が必要です。その学校の灯を消さないためにこそ、国の政策と地域の現実とをしっかりと結びつける政治の責任が問われています。今後も地域の皆さんの声を受け止めながら、地域を守るための対策にしっかりと取り組んでまいります。

【25年3月27日 その6424『逢坂誠二の徒然日記』8121回】
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