徒然日記

米の輸出(逢坂誠二の徒然日記)

【25年3月24日 『逢坂誠二の徒然日記』8118回】
午前5時の函館、空に雲は少なく晴れ、東の地平線がオレンジになっています。気温零度程度です。日中も晴れ、11度になる予報です。一昨夜、昨日と色々な皆さんとの集いを開催いただき、多くの話を伺うことができました。本当に感謝しております。今日は7時から街頭に立ちます。

1)米の輸出
先日、岩屋毅外務大臣が「日中ハイレベル経済対話」において、中国側に日本産精米の輸入拡大を求めました。この発言は、国内でもさまざまな反響を呼んでいます。私のもとにも異論が寄せられました。

というのも、いま日本では、記録的な米の価格高騰が続いています。店頭での販売価格が大幅に上がり、以前のように買えなくなっているという声が多くあります。私たちの主食である米がこのような状況にある中で、「輸出を拡大する」という話が出れば、多くの消費者に不安を与えるのは当然のことです。

まず、今最優先で取り組むべきは、米価の高騰を抑え、消費者の生活を守ることです。

具体的には、政府が保有する備蓄米を市場に放出したり、価格を安定させるための補助を行ったりすることで、米が一定の価格で安定的に供給される状況をつくることが求められています。家計への負担を軽減し、誰もが安心して米を買える状態に戻すことは、早急に取り組むべき課題です。

もう一方で忘れてはならないのが、米を生産している農家の皆さんの現状です。

農家では、肥料や燃料などの生産コストが急激に上がっており、「作っても儲からない」「このままでは続けられない」という悲鳴が上がっています。たとえ販売価格が上がっていたとしても、それ以上にコストがかかっているため、収益が残らないのが現実です。

ですから、米の価格を安定させると同時に、農家が経営を維持できるように支援する政策も欠かせません。生産コストの補助や、価格が下がったときの収入補填制度の充実など、農業を支える体制を整えることが必要です。

いま大切なのは、「消費者の安心」と「農家の経営安定」の両立です。どちらかを優先しすぎれば、もう一方が成り立たなくなってしまいます。米の安定供給と価格のバランスをどう保つか――これは国全体で取り組むべき重要な課題です。

そのうえで、次の視点として「米の輸出」は決して否定されるものではありません。

日本では人口減少や食の多様化により、米の国内消費量は減少しています。しかし、米を確保する観点からはは、生産量が需要を多少上回っていることも一つの重要な要素です。その余剰となる米を海外に輸出することは、農家の新たな販路として現実的な選択肢です。品質の高い日本産米は海外でも高い評価を受けており、収益の向上につながる可能性も大いにあります。

さらに、輸出体制を平時から整えておくことは、有事の備えとしても重要です。仮に将来、天候不順や災害などで国内の米不足が起きた際には、輸出を一時的に制限して、国内への供給を優先することができます。このように、「平時には輸出、有事には国内優先」という柔軟な仕組みをつくることで、食料安全保障の強化にもつながります。

米は、私たちの暮らしの基本です。いまはまず、消費者が安心して買える価格を回復し、農家が継続して生産できる環境を整えることが急務です。そのうえで、将来的には輸出も含めた米政策を現実的に進めていく。足元の対応と長期的な戦略の両方を見据えながら、誰もが安心できる「米のある日常」を守っていきたいと考えています。

【25年3月24日 その6421『逢坂誠二の徒然日記』8118回】
==逢坂誠二への個人献金はこちらです。==
ohsaka.jp/support.html
go2senkyo.com/donate/agree/123556
#逢坂誠二 #おおさか誠二 #立憲民主党 #立憲 #立民 #政治家 #国会議員 #衆議院議員 #函館 #五稜郭 #日記 #米の輸出

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です