徒然日記

日銀の多角的レビュー(逢坂誠二の徒然日記)

【25年1月18日 『逢坂誠二の徒然日記』8053回】
午前5時の函館、雲が少なく晴れ。日の出まで2時間あり、まだ暗い状態です。氷点下8度程度でしょうか。日中も晴れ、零度程度になる見込みです。

1)日銀の多角的レビュー
昨年12月、日銀が過去25年間の金融政策の効果を検証する「多角的レビュー」を公表しました。植田総裁が作成を指示し、外部の有識者を含め、幅広い意見を聞きながらまとめたものとされています。

私は以前から日本の課題の一つは、「過去の出来事を検証し、そこから将来への学びを得る」、これができないことだと指摘してきました。そんな中で今回、植田総裁の指示で検証を行ったのは、意義のあることだと思います。

この25年の中で、やはり特筆すべきは、黒田前総裁が行った異次元の金融緩和への評価です。レビューでは以下の指摘などがあります。

▽経済や物価を押し上げた
▽2%の物価安定目標に対しては、想定していたほどの効果は発揮せず
▽国債市場の機能度にマイナスの影響
▽金融機関の収益の悪化などの副作用
▽企業や個人に対するマイナスの影響が今後、大きくなる可能性に留意

しかしこの検証は、不十分に思われます。

物価高が続いています。その背景の一つが円安です。また実質賃金も上がりません。
この状態ならば、本来、金利を上げたい局面です。しかし日銀は、金利の引き上げには慎重にならざるを得ません。

円安や日銀が大量に国債を買い入れたことなどに対する評価は十分とは言えません。さらに日銀の独立性、つまり政府との関係についても十分な検証がありません。また副作用への言及も十分ではありません。

もちろん日銀が、さらに踏み込んだ検証を行なえば市場へに影響が及ぶなど、検証そのものがもたらす副作用があるかもしれません。

それならば政府が第三者による検証を準備するのも一考すべきと思います。

いずれにしても折角、日銀が行った検証をこのままにせず、これを出発点にして、さらに深掘りしなければなりません。

【25年1月18日 その6356『逢坂誠二の徒然日記』8053回】
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