徒然日記

福井女子中学生殺人事件(逢坂誠二の徒然日記)

福井女子中学生殺人事件(逢坂誠二の徒然日記)

【24年12月14日 『逢坂誠二の徒然日記』8018回】
昨夜、後援会の皆さんに、忘年会を開催頂きました。多くの皆さんと楽しいひと時を過ごすことができました。心から感謝しております。

函館の朝、多少雲がありますが晴れ、氷点下4度程度です。日中は雪も舞い、最高気温は零度の見込みです。本格的な冬将軍の到来です。

1)福井女子中学生殺人事件
1986年、福井女子中学生殺人事件が発生しました。自宅で留守番中の女子中学生(当時15歳)が殺害された事件で、1997年に最高裁で、前川彰司さんの有罪判決が確定しました。

前川さんは有罪判決確定後も、自分は犯人じゃないとえん罪を訴え続けました。今年10月23日に名古屋高裁金沢支部は再審開始を認める決定を出し、28日には検察官が異議申し立てを断念し、再審開始決定が確定しました。事件発生から38年もの時間が経過し、来年の3月にやり直しの裁判が開かれることになっています。

検察が有罪を判断する際に重視したのは、知人が「事件の夜、血の付いた前川さんを出迎えた」と供述したことです。知人はこの日について「『夜のヒットスタジオ』でいやらしい場面を見た日」と供述し、検察側は公判で、放送日が事件の日だと主張します。

ところが検察が、放送のあった日をテレビ局に確認したところ、殺人のあった日にはその番組が放映されていない事実を知ります。つまり知人の証言が間違っていることが判明したのです。それにも関わらず検察は、この知人の言葉を重要な裏付けだと主張し続けたのです。

その後、この知人は再審請求裁判で、自身の覚醒剤事件を見逃してもらう見返りに捜査側が求める証言をしたと説明。加えて担当刑事から結婚の祝儀をもらったとも明かしました。

*警察が、証言を誘導するような不適切な捜査を行う。
*検察が、証言を間違いだと知りながら有罪を主張する。

こんなことが行われるのが、悲しいことですが今の日本の刑事司法です。しかもえん罪だと主張しても、やり直しの裁判は、なかなか行われず、結果が出るまでに異様に長い時間がかかってしまいます。

警察や検察の捜査や取り調べは適切なものばかりではないし、間違うことだってあります。だからやり直しの裁判をキチンと受けられるようにしなければなりません。しかしやり直しの裁判(再審)を行うための規定が、ほとんど整備されておらず、やっとやり直しが決まっても、検察がそれに異議を述べることができるため、やり直し裁判は異常に時間がかかるのです。

だからこそ、裁判やり直すための法律改正(再審法改正)が必要です。取り調べのあり方など刑事司法の見直し点検も不可避です。

えん罪という国家から国民に対する最大の人権侵害から国民を救済する道筋を整備しなければなりません。これまで政府はこの問題に手をつけようとはしませんでした。これは国会議員にしかできない大きな仕事です。何とかして改正を実現したいと思います。

【24年12月14日 その6321『逢坂誠二の徒然日記』8018回】
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