徒然日記
主体性のある判断を(逢坂誠二の徒然日記)
午前5時の函館、多少雲がありますが、西には月が見えます。今は1度程度。日中は晴れ時々曇り、4度にまでしか上がりません。雪にはなりませんが、厳しい寒さが迫ってきました。
1)主体性のある判断を
昨年の予算委員会で、岸田総理に、戦後100年となる2045年をどのような気持ちで迎えようとしているかを聞きましたが、答弁が期待外れだったのは、以前も書いた通りです。
第2次世界大戦後の東西冷戦、冷戦の終焉、そして今、覇権なき群雄割拠の時代に入りました。少数の国が強力な権力をふるう状態ではなく、アメリカ、ロシア、中国、グローバルサウスなど、それぞれの権力がぶつかり合う状態になっています。世界の警察を担う国が消え去って、がっぷりと四つに組むような緊張関係も力を基軸にした調和もない、カオスのような状態が当面続くと見ています。
高度経済成長が終焉した後の日本は、進むべき道を探せないままに過ごした半世紀でした。この中で、唯一、内国的な国家の姿として、さし示すことができたのが、1983年の分権に関する決議だったのかもしれませんが、それも未完のままに終わってしまいました。遅きに失した感はありますが、今一度、日本の進むべき道を明らかにしなければなりません。
私は、日本に生まれて良かった、日本に住んで良かったと思うことのできる国にすることを目指しています。日本の文化や伝統を踏まえつつ真の主権国家となり、個々人の尊厳を大切にした誇りある国でありたいとも考えています。
戦後の日本は、アメリカ依存であったことは、良くも悪くも紛れもない事実です。これからもアメリカとの関係は重要なものです。その関係を大切にしながらも、日本の主体性を高める取り組みを強化して、真の独立国になるべきと私は考えています。今以上に、主体性のある国になることが、私の考えの基礎にあります。
トランプ政権は、改めてアメリカ第一主義を掲げて進むものと思いますが、それは裏を返せば他国に対しては自立を促すことになります。日本も否応なしに、自立が迫られることになりますが、その時に、他律的に道を選択するのではなく、主体性のある判断をしたいと考えています。
特に世界がカオス的な状態の中で、他律的に何かに依拠しようとしてもカオスに翻弄されるだけです。この意味からも、主体性のある判断が必要です。
【24年11月18日 その6295『逢坂誠二の徒然日記』7992回】
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