徒然日記

原発の不都合な現実(逢坂誠二の徒然日記)

【24年11月3日 『逢坂誠二の徒然日記』7977回】
午前5時、夜明け前の函館、多少雲がありますが、今日は終日、晴れの予報です。朝は6度程度、日中は15度と昨日よりも低めの1日です。

1)原発の不都合な現実
東北電力が宮城県の女川原発2号機を再稼働させました。東日本大震災以降、被災地に立地する原発として初の再稼働です。女川原発も13年前、13メートルの津波に襲われ、外部電源5回線のうち4回線が止まり、残った電源で冷却を維持し何とか重大事故を免れました。

東北電力は5700億円をかけて、防潮堤整備など大規模な対策を行ないました。発電所としての安全性は、以前より高まったものと思いますが、地震発生の確率が下がったわけでも、避難計画の実効性が高まったわけでもありません。女川原発は牡鹿半島にあり、避難路が限られています。万が一の事故の際には、半島南部の住民は原発のそばを通らなければ避難できません。さらに使用済み核燃料の処理方針は相変わらず不確かなままです。日本の原発の本質的な弱点は克服されていません。

日本の発電には、もう一つ本質的な問題があります。補助金などをはじめとする政府の関与を排除した発電の真のコストが分からないことです。特にそれが不透明なのが原子力発電や核燃料サイクルです。今の私たちがどのような負担を行い、将来世代にどの程度の負担を強いるのか、それが全く分かりません。

原発は、将来発生するであろうことからあえて目を背けています。まさに今だけ良ければいい、自分さえ良ければいい、金さえ儲かればいい、この典型が原発です。

発電工場としての安全性が高まったとしても、日本の原発が抱える問題点は何も払拭されておりません。不都合な現実を覆い隠したまま、再稼働が進めてしまえば、将来に大きな禍根を残してしまいます。

【24年11月3日 その6280『逢坂誠二の徒然日記』7977回】
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