徒然日記

匍匐前進/逢坂誠二 #7836

【24年6月15日 その6139『逢坂誠二の徒然日記』#7836】
昨夕帰函予定でしたが、今週末は都合により都内に留まります。朝の気温は20度、多少曇がありますが晴れ、日中は30度に達する見込みです。15時頃から曇り、夜遅く、雨になる見込みです。昨夜は、半月を見ることができました。

1)匍匐前進
日銀は、昨日の金融政策決定会合で、現在「月間6兆円程度」の国債買い入れを減額する方針を決めました。具体的な減額計画は7月末の次回会合で定めます。

量的引き締めに移行することになり、異次元の金融緩和が徐々に出口に向かっています。また短期金利の誘導目標は、0~0.1%程度に据え置きです。

昨日の日銀総裁の会見録をざっと見ましたが、辛さが滲み出た発言が並んでいます。

「長期国債に関して、購入量を短期的にどんどん動かすというようなことになると、さまざまな投機的な動きを惹起させてしまい、非常に運営が困難になるリスクを抱えてしまう。金融政策的な色彩はなし、もしくは極めて最小化させた上で運営していきたい」

「色彩はなし」、ここに苦渋の色が出ています。アベノミクスの負の遺産によって大胆な金融政策が取り得ない状態です。

円安を一定程度止めたい、金融政策の正常化は進めたい、長期金利の上昇は避けたい、これが日銀の本音だと思います。

しかしこの三つを実現する手立てを奪ったのが、アベノミクスです。

日銀の金融政策は色彩なし、つまり匍匐(ほふく)前進しかないのです。匍匐前進しているあいだの円安、金利上昇によって、日本の体力がどんどん消耗するおそれがあります。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.6.15===
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    確かに経済正常化ひいては国家運営の正常化のためには
    今後数十年、匍匐前進するしかない国になっています。
    責任者は明確です。時が来れば徹底的に追及すべきでしょう。

    金融の仕組みが狂ってしまった国、その結と言っていいと思い
    ますが、首都東京にはお金が有り余っています。その現れの
    象徴が、神宮外苑再開発であり、日比谷公園再開発です。
    首都圏にはこうした100年の緑をコンクリートに替え、利益を
    得ようとする輩が跋扈。その遠因は、首都に飲みお金の集まる
    社会の仕組みです。解決するのは政治の役割と言って良いと
    思います。

    下記は日比谷の例です。
    ――――(引用)―――――――――――――
    日比谷公園の歴史と文化をこよなく愛する会@hibiya_pk
    東京都という自治体からは、都市を冷やして人々を守ろう、
    という意識が感じ取れませんね。止まらない勢いの再開発は、
    超高層ビル建設でCO2をひたすら増やすしかも、
    大樹は苗木や芝生に取り替え。
    る地球沸騰化のお手伝いをするのはやめてください
    https://x.com/hibiya_pk/status/1801594609493258507/photo/1
    ―――――――――――――――――――――
    うらべ

  2. (追伸)引用ばかりで恐縮ですが、日本の国・社会には、
    大きな問題が横たわっていることを示すデータです。
    ――――(引用)―――――――――――――
    今回は、現役世代の貧困率についてフォーカスしてみました。

    日本は、失業率が低く、当初所得の格差や貧困率も小さい国ですが、
    再分配後の格差や貧困率は当初所得より改善されているものの、
    他国と比較して大きいという特徴があるようです。
    経常移転による再分配が、他国ほど十分に機能していない事
    を窺わせます。再分配後の貧困率が高いことに加えて、貧困の深さ
    も深いという特徴があるようです。

    さらにそもそもの所得水準が低下・停滞していて、先進国では既に
    低位となっている事も深刻ですね。
     参考記事: 可処分所得の詳細比較

    日本の現役世代が困窮しているという事情が、国際比較を通して
    明確になってきたように思います。
    https://ogawa-tech.jp/poverty-rate-workingage/
    ――――――――――――――――――――――
    うらべ

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