徒然日記
7月30日 その3628『逢坂誠二の徒然日記』(5325 )
昨夕、ストックホルム入りした。
ストックホルムは北緯59度に位置する。
これまで私が最も北に行ったのはモスクワ。
モスクワは北緯55度のはずなので、
自分の人生の中で、
最も北に来たことになる。
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空港から真っ直ぐ、
在スウェーデンの 山崎大使の公邸に向かい、
大使から夕食を振舞って頂いた。
公邸の目の前の家は、
ABBAのリーダー的存在の
ビヨルン・ウルヴァースの自宅。
ABBAといえば一世を風靡した
スウェーデンを象徴する存在だ。
到着早々、そんな話題に触れ、ちょっと驚き。
1)ドイツの法曹
昨日までのドイツ弁護士などの概要だ。
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裁判官:約2万人
検察官:約5千人
弁護士:約16万人
ドイツで弁護士になるためには、
法学部を卒業し、一次試験を経て司法修習、
さらに二次試験に合格しなければならない。
二次試験終了までに大学入学後、
最短でも8年近くを要する。
ドイツも法学部には定員がなく、
希望者は全て法学部に入学後できる。
最近では1万5千人が入学し、
二次試験受験者が8,500人余。
二次試験の最終合格は7,400人程度。
この二次試験の上位15%に入らなければ、
裁判官、検察官にはなれない。
ドイツの司法試験は、良い裁判官を選ぶ制度。
養成期間が長いことに対し、
質の確保が重要であり、
それは仕方がないとの判断。
人口8千万人のドイツで
16万人の弁護士数は相当な数。
だが弁護士の数を制限することは
憲法の職業選択の自由に反するとの基本認識がある。
二次試験合格者の進路(2012年)は、
裁判官検察1千人、弁護士4千人程度?、
その他は企業法務など(自動車、保険、大学、地方自治体など)。
一次試験の得点は、
大学内の重点領域科目試験が30%、
いわゆる国家試験部分に70%に配分。
国家試験の成績が悪いのに、
大学内試験の成績が良いケースが多く、
大学内試験を問題視する声も多い。(廃止も検討?)
司法省での次の言葉が印象的だった。
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法要養成の目的は知識を詰め込むことではなく、
法曹として活動をできる力を身につけること。
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これは私が大学時代に恩師である
小畠先生から言われたことと同様だ。
「物理化学を教えたつもりはない。
物理化学を通して、
ものを考える一般的な力を教えたはず。」
小畠先生からこんな言葉を頂いたが、
ドイツの法曹養成はそれに通ずるものがあり、
大きく心に残った。
今日は、日曜日のためストックホルム市内で
公的機関の訪問はできないが、
知日派国会議員であるポール・ヨンソン議員の配慮で、
国会議事堂を見学させて頂くことになっている。
その後、ヨンソン議員と意見交換を行う予定だ。
また日本商工会の皆さんとの意見交換も予定されている。
今日も、確実に前進します。
== 2017.7.30 ==
おつかれ様です。毎日拝読しています。
イタリアとドイツと法曹の今を知ることができて勉強になります。
日本は都議選後、内閣支持率低下で野党共闘で内閣総辞職に追い込むかと思われましたが民進党は蓮舫代表が辞職し、
代表選をされると。
横浜市議選でも山尾議員が菅官房長官が推薦する候補を応援演説されたので
有権者の支持は落ちました。
日本は内輪のことに終始して、予算も空っぽなのにオリンピックや軍事に費やして
財政もがたがたで司法も法が法ではない状態に失望します。
日本がドイツや海外諸国のように福祉が充実して健全に未来に向けて
歩める日は今の政治制度ではこないかもしれませんが、希望を持って頑張ります。
党に関係なく、実質的に堅実的ビジョンにたゆまぬ努力をする
逢坂さん。応援します。