徒然日記
7月14日 その3612『逢坂誠二の徒然日記』(5309 )
昨朝、朝2時間の街頭活動の前に、2時間近く市内を歩き、
多くの皆さんとお会いさせて頂いた。
たくさんのご意見を頂き、有り難く思うが。
1)死刑執行
昨日午前、確定死刑囚2人の刑が執行された。
この中には、再審請求中だった者も含まれる。
再審請求中の執行は99年12月以来で極めて異例。
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再審請求は判決が確定した裁判を
やり直す「再審」を求める手続き。
無罪を言い渡すべき明らかな新証拠がある場合などに
裁判所が再審開始を決定する。
請求に回数などの制限はない。
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金田大臣は、
再審請求中に執行命令を出さない取り扱いをしたら、
再審請求を繰り返す限り永久に執行をなしえない
と述べている。
一方、再審によって死刑囚が
無罪となる事案が戦後4件起きている。
死刑を執行後、仮に無実となる証拠が見つかっても、
もう一度、その命をもとに戻すことはできない。
だから死刑の決定はもとより、
執行も相当に慎重にならなざるを得ない。
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法務省が再審請求中の死刑執行という
異例の決断をした背景には、
死刑囚の7割以上が再審請求中だという
現状への危機感があったという。
刑事訴訟法は、法務大臣は死刑確定から
6カ月以内に執行を命じるよう規定している。
一方、再審請求などの手続きや
共犯者の裁判が終わるまでの期間は
算入しないとも定めているが、
この間に執行命令を禁じる規定はない。
従って、再審請求中に死刑を執行しても
違法ではないのだろう。
収容中の死刑囚は現在、 124人で、
うち91人が再審請求中。
法務省は、死刑執行を避けるために
再審請求を行なっていると見ているようだ。
今回は再審請求に合理的理由はないから、
死刑を執行したのだろうか。
だからその理由を明らかにすべきだし、
死刑執行には慎重な判断が求められる。
2)選挙総括など
現在、我が党では、都議選などの総括を行うため、
国会議員を全国数地区に分けて、
意見交換を行なっている。
その意見を集約し、総括案をまとめ、
25日には、両院議員総会を開催する方向だ。
一見、民主的に見えるこのやり方だが、
私は釈然としない。
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まず代表や幹事長などが党執行部の、
今回の選挙や現状に対する
ある一定程度の認識を明らかにすること。
その上で、 どのように総括を行うのかを議論した上で、
党内意見の集約をすること。
執行部が何のコメントも出さずに、
白紙状態で話を聞くことが一見、民主的に見えるが、
それは執行部の責任回避と受け止められかねない。
それと今回の意見交換の公開非公開も全く議論されずに、
一方的に非公開とされたことにも疑問が残る。
意見交換会の内容もさることながら、
意見交換のあり方に丁寧さを欠くと、
意見交換の正統性も問われてしまう。
3)予算委員会
予算委員会開催が決まった。
詳細はまだだが、 安倍総理が昨日、加計学園問題を巡り、
自ら国会で説明する考えを
自民党国対委員長に電話で伝えたという。
決定が遅すぎるが、
この機会に総理や関係者が、
確実な説明を尽くしてもらいたいし、
書類がない、記憶がないなどの答弁に終始するなら、
参考人ではなく、証人喚問も視野に入れねばならない。
また加計だけではなく、 森友、PKO日報、
EPA、アベノミクスなど、
議論しなければならない課題も山積だ。
予算委員会は数日に渡って開催し、
必要ならば、さらに延長する必要がある。
そんなことを思うと、
総理は憲法53条の規定による
国会の召集を当然に行うべきだ。
4)激怒
今回、連合が、
労働時間でなく成果に基づき賃金を払う
「脱時間給」(ホワイトカラー・エグゼンプション)について、
政府案を条件付きで受け入れることを明らかにした。
この労働基準法改正案については、
これまで連合も「残業代ゼロ法案」と批判してきたが、
この方針が一気に転換された。
私には、連合の皆さんと
一緒に戦ってきたとの認識があるが、
一気にハシゴを外された印象だ。
私は、もっと激怒すべきだと思うが、
党幹部の反応は鈍い。
さあ今日も、確実に前進します。
== 2017.7.14 ==