徒然日記
7月13日 その3611『逢坂誠二の徒然日記』(5308 )
今日はいつもよりも早く
屋外での活動を開始する。
そのため日記の書き始めも
夜明け前から開始となる。
函館の朝の気温は、
もう既に20度に達している。
1)性犯罪厳罰化法
性犯罪を厳罰化する改正刑法が今日、施行された。
多くの皆さんが、1日も早い成立を望んでいた法案だ。
ところが安倍政権は、
この法案審議を後回しにして、
閣議決定の遅かった共謀罪法案の審議を優先した。
成立が遅れると、
旧法では対象にならない性犯罪被害者の方々が、
1日あたり70人も生じてしまう。
政府与党もこんな事実を知りながら、
審議を先送りした。
会期末ギリギリになって審議を開始したため
衆院は参考人の皆さんから話を伺うことも
丁寧な議論をすることもできなかった。
色々と不備の多い国会審議となったが、
とにかく何とか成立できた。
その法律が今日から施行される。
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強姦罪の名称を「強制性交等罪」に変更。
強姦罪や強制わいせつ罪などで起訴するのに
被害者の告訴が必要な「親告罪」規定を撤廃。
これまでの強姦罪は、
被害者を女性に限定していたが男性も含めることとし、
性交類似行為も対象。
法定刑の下限を懲役 3年から5年に引き上げ。
強姦致死傷罪は「強制性交等致死傷罪」とし、
法定刑下限を懲役5年から 6年に。
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以上のように性犯罪が厳罰化される。
被害者らの声を反映し、
明治時代の制定以来、110年ぶりの改正だ。
政府与党の対応に不満あるが、 何とか成立できた。
関係者の皆さんの御労苦に敬意を表したい。
2)共謀罪法と治安維持法
11日に施行された共謀罪法が、
戦前の治安維持法と似ているとの指摘も多い。
そんな中、朝日新聞HPで、
興味深い記事に出くわした。
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タイトルは、
「無理やり質問終了…
「共謀罪」と治安維持法、似ている?」。
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《無理やりに質問全部終了》
《反対の叫び空しく 治安維持法けふ生る》
《社会運動が同法案の為抑圧せられる事はない――警視庁は語る》
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これは、いずれも治安維持法が成立した
1925年の朝日新聞の見出しを、
今の漢字で書き改めたものだという。
この見出し、まるで今回の
共謀罪法にぴったり当てはまる。
何とも驚きの事実だ。
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記事の中で、中沢俊輔・秋田大准教授が、
同法と共謀罪法との共通点を次のように指摘する。
(1)
特定の目的を持つ団体が対象
(2)
治安維持法はロシア革命、
「共謀罪」法は国際組織犯罪防止条約と
いずれも国際的要因がある
(3)
廃案になった過去を踏まえ
法案を修正したと指摘
こうした共通点があるのも驚きだ。
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中沢准教授は次のように話す。
「治安維持法が『思想』を摘発したのに対し、
改正組織犯罪処罰法はあくまでも『犯罪』が対象。
本質的に異なっており、
簡単に『歴史は繰り返す』とは言えない」と強調。
しかし拡大適用を防ぐ必要はあるとして
「対象となる277の罪の絞り込みなどの議論は
今後も続けていくべきだ」と話している。
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この指摘を待つまでもなく
共謀罪法については、問題山積のため、
今後ともその内容を精査する必要がある。
早朝からの活動開始で、
相変わらずの睡眠不足だが、
さあ今日も、確実に前進します。
== 2017.7.13 ==