徒然日記
6月5日 その2893 『逢坂誠二の徒然日記』(4537)
今日は、早朝から札幌に向かい会合に出席し、
その後、函館に帰る。
夕方には、函館での活動を開始する。
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安部総理の提出した安保法案11本に
どんどん綻びが出ている。
1)違憲
昨日の衆院憲法審査会で驚くべき事が起きた。
与党が招致した参考人までもが、
今回の安保法案を違憲と言い切った。
調査会に招かれたのは
早大教授の長谷部恭男氏と笹田栄司氏、
慶大名誉教授の小林節氏。
与党に招かれた長谷部氏は、
「憲法違反だ。
従来の政府見解の基本的な論理の枠内では
説明がつかないし、
法的な安定性を大きく揺るがすものだ」
と批判。
小林氏は、
「憲法9条2項で軍隊と交戦権が与えられていない。
仲間の国を助けるために
海外に戦争に行くことは憲法9条違反だ」
と強調。
笹田氏は、従来の憲法解釈に関し
「ガラス細工で、ぎりぎりのところで保ってきていた」とし、
集団的自衛権行使には「違憲だ」
と述べた。
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3人の憲法の専門家が
違憲と指摘する法案の審議が進んでいるが、
その個別内容云々よりも、
そもそもこの点をしっかり議論し、
廃案にすべきだろう。
2)意味不明
今回の安保法案には、
日本への危険度が高い順に、
・
武力攻撃発生事態
・
武力攻撃切迫事態
・
武力攻撃予測事態
・
存立危機事態
・
重要影響事態
・
国際平和共同対処事態
などの数多くの事態が盛り込まれている。
これらがどういう内容、意味なのか、
その政府の説明は極めて曖昧だ。
以下は「重要影響事態」にどう対応するかに関する
安倍総理のある日の委員会での答弁だ。
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事態の個別具体的な状況に即して、
主に、当事者の意思、能力、事態の発生場所、
また事態の規模、態様、推移をはじめ、
当該事態に対処する、
日米安保条約の目的の達成に寄与する活動を行う米軍、
その他の外国の軍隊等が行っている活動の内容等の要素を
総合的に考慮をして、
わが国に戦禍が及ぶ可能性、
国民に及ぶ被害の影響の重要性等から、
客観的、合理的に判断することになる。
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何を言っているのか全く意味不明なのだ。
色々なことを考慮しつつ、
最後は政府が判断すると言いたいのかもしれないが、
それではまるで白紙委任だ。
そんなことは絶対に認められないし、
法律にたくさん盛り込まれた
「事態」なるものの区別と
それにどう対処するかの判断基準が決められないなら、
あえて数多くの法律を提出して議論する意味がない。
違憲であることに加え、こうした点からも、
これらの法案を審議する意味はない。
3)18歳
昨日は衆議院を、
選挙権年齢を18歳に引き下げる
公職選挙改正案が通過した。
今後、参議院での議論が始まるが、
現時点では、早い時期に参議院も通過の見通しだ。
そうなれば来年の参議院選挙から、
18歳、19歳の皆さんにも選挙権が付与される。
選挙制度の大きな変更となる。
さあ、今日もしっかりと前進します。
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2015・6・5
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