徒然日記

1月28日 その2765『逢坂誠二の徒然日記』(4409)




夜明け前の都内、
空には雲が広がって、
時折、雨粒も落ちているようだ。

昨日は、気温が15度程度になるなど、
春のような雰囲気が漂う一日だったが、
今日は気温が下がって予想最高は7度程度だ。

日中は、晴時々曇との予報となっている。

1)本格化
昨日は、衆院本会議での各党代表質問、
各種部門会議の開催など、
通常国会の動きが本格化している。

私も朝から会議や来客の連続だった。

内閣部門会議、
総務部門会議、
財務金融部門会議、
自治体臨時非常勤問題のレク、
大間原発問題に対するマスコミ取材、
代議士会、本会議、
地元からの陳情の受付、
総務省との打ち合わせ、
次の内閣閣議、
公務労協新春の集い、
民放の解説委員などとの賀詞交歓会、
昨日は、こんな日程をこなしている。

そしてこの合間に、来客もあったりと、
自分で書類に目を通すなどの時間がほとんどない。

そのため、今日は、
午前4時から、日記の前にまず、
山積する書類の整理に当たっている。

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この忙しさは有り難いことではあるが曲者だ。

忙しさの中で、
自分のやるべきことの本質見失わないよう、
確実、着実な対応をしなければならない。

2)大間原発審査の状況
昨日、原子力規制委員会の
大間原発に関する審査の2回目が開催された。

昨日は、規制委員会側から次の論点が提出された。

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電源開発(株)大間原子力発電所の申請内容に係る主要な論点

新規制基準に対して提出された原子炉設置変更許可申請等に関し、これまでの審
査会合やヒアリングを通じて確認した結果、主要な論点を以下の通り指摘する。
これらについては、特に今後詳細な説明を求める。なお、これらは、現時点にお
けるものであり、今後の審査の進捗により変更が有り得る。

(地盤・地震関係)

1.
敷地の地下構造を把握するのに実施した調査・分析について、特異な傾向の有無
を確認するため、全ての評価結果を提示すること。

2.
下北半島地域の地下深部の地質構造について、形成メカニズム等に関する知見を
収集した結果から如何に評価したのかを示すこと。

3.
敷地近傍及び周辺で確認された断層及び文献で図示された断層の活動性等の調
査・評価結果を提示すること。

4.
下北半島西部及び北部に見られる離水した海岸地形、中位段丘の隆起及び敷地内
の一部のシームの延長上等における第四系中の変状について、その評価と成因に
係る詳細な調査結果及び証拠となる事実を提示すること。

5.
原子炉建屋等の耐震重要施設に加え、重大事故等対処施設の基礎地盤及び周辺斜
面の安定性評価に関わる検討内容を示すこと。

6.
プレート間地震について、地震規模、震源領域等の設定に関わる検討内容を示す
こと。

7.
プレート内地震について、不確かさに関する検討内容を示すこと。

8.
「震源を特定せず策定する地震動」に関して、基準地震動評価ガイドにある地震
観測記録収集対象事例の16地震について、観測記録等の分析・評価を実施するこ
と。

(火山関係)

9.
敷地への降下火砕物等の影響に関して、詳細な評価結果を提示すること。

(津波関係)

10.
津波の評価について、波源の位置、波源の特性等の設定に関わる検討内容を示す
こと。

(プラント関係)

11.
大間原子力発電所は建設中プラントであり、新規制基準適合のために取り得る対
策の選択肢が広いと考えられることから、採用した対策の有効性を詳しく説明す
ること。

12.
(竜巻)竜巻影響評価に関し、基準竜巻設定の信頼性(考慮している地域等)や
飛来物への防護策に関する妥当性等を説明すること。

13.
(火山)降下物(火山灰)の性状を踏まえた建物、機器への影響を説明するこ
と。また、積雪との重畳について説明すること。

14.
(内部火災)火災防護対策の区画設定、火災感知設備、消火設備等の妥当性を説
明すること。

15.
(内部溢水)循環水ポンプ停止及び復水器水室出入り口弁閉止インターロックの
設置等による、既存施設への影響について説明すること。

16.
確率論的リスク評価(PRA)の手法及び実施結果について説明すること。

17.
PRA の実施結果を踏まえ、重大事故等対策の有効性評価における事故シーケンス
グループ抽出等の妥当性、格納容器破損モード等に関する評価の十分性、対策に
用いられる資機材や体制整備・手順等に関する妥当性について、プラントの特徴
を踏まえて検討の上、説明すること。

18.
重要事故シーケンス及び評価事故シーケンスに対する対策等のシナリオ(事故状
態、使用できる設備等)を想定する際の深層防護の考え方について説明するこ
と。

19.
格納容器圧力逃がし装置(フィルタベント)の基本性能(よう素除去効率を含む
除染係数、排気を妨げる要因がないこと等)の根拠となる実験データ等を説明す
ること。

20.
格納容器圧力逃がし装置の運用方法、各運用方法に応じた放射性物質除去性能、
作業環境、操作性等の成立性を説明すること。事故後の周辺作業環境等復旧作業
を制約する要因がないことを説明すること。

21.
格納容器圧力逃がし装置使用時の一般公衆の被ばくをできる限り低減する方策が
取られていることを説明すること。

22.
大規模損壊時等の対策に用いられる資機材や体制整備・手順等に関する妥当性に
ついて、プラントの特徴を踏まえて検討の上、説明すること。

23.
大間原子力発電所は、電源開発(株)にとって初めて運転する原子炉施設となるこ
とから、重大事故等の対処のために必要となる技術的能力について、詳細に説明
すること。

24.
安全を確保・向上させるための原子炉主任技術者等の権限・体制、協力会社を含
め全社的体制を説明すること。

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原子力委員会側から以上のような論点が提出された。

大間を建設する電源開発株式会社は、
今後、これらの論点について、
詳細な説明が求められることになる。

昨年12月16日:電源開発の規制員会への申請
1月20日:初審査
1月27日:2回目審査

申請からひと月余りで、こうした論点が出たわけだが、
随分と審査のスピードが速い印象を受ける。

素早い工事の進捗、
さらに早期の稼働を念頭においた審査だとすれば、
道を誤りかねない。

原子力規制員会は、
大間原子力発電所のプラントだけに着目した審査を行っているが、
核燃料サイクル全体が妥当なものであるかなど、
もっと広い目線で、核燃料サイクルの
本質的な問題も念頭においた審査が必要だと感ずる。

逢坂誠二事務所では、今後もこの審査の状況を、
少しでも把握できるよう対応することとしている。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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        2015・1・28
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