徒然日記

8月30日 その1497『逢坂誠二の徒然日記』



雲の切れ間から、
夜明け前の空の底が見えます。

都内は雲が多めですが、
雨の雰囲気のない朝を迎えました。

予想最高気温は29度です。

昨日は新月でした。

1)代表選挙
昨日、民主党の代表選挙が行われ、
決選投票の結果、
野田佳彦さんが新代表に選出されました。

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一回目の投票で、私は鹿野さんに投票しました。

政権党としての2年を振り返ると同時に、
日本の国難のこの時期のことを考えますと、
今は、リーダーが
「何かをやりたい」という自己を強く打ち出すよりも、
正しい現状認識のもと大局観を持って
「何をすべきか」を考える
大きな懐が必要だと感じています。

5人の候補の中で鹿野さんに、
こうした考えを強く感じたことが、
鹿野さんに投じた理由です。

また鹿野さんは中間派であり、
中間派が媒介となって
党内の様々な立場をつなぐ役割に
期待したこともあります。

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決選投票では、海江田さんに投票しました。

野田さん、海江田さん、それぞれの持ち味があり、
いずれが代表になっても、
日本の中で大きな役割りを果たす、
高い能力を備えた方だと感じ、
甲乙つけがたかったのが現実です。

二人を比較すると、
どちらかといえば野田さんのほうが海江田さんよりも
財政規律や費用対効果を重視する方のように思われます。

その点から見ると、
北海道にとっては
海江田さんのほうが目配りがあるのではないかと判断し、
海江田さんに投じています。

しかし、この差は、極めて微妙であるとも感じています。

2)国民から遠い
今回の代表選について、
国民から遠いとの批判があります。

3日間だけのものですから、
そうした声が出るのは当然です。

私は、そうした点を少しでも払拭したいと考え、
1日だけではありましたが、
地元で代表選挙に関する意見交換を
させて頂きました。

実は、こうした取り組みを、
国会議員がそれぞれの地元などで
行うべきだったと考えています。

代表選挙は、ルールに則り行われるものであり、
正式な立候補者が決まってからは、
各地を回る日程が取れないが現実です。

この点、批判の対象になります。

この不都合さを、
それぞれの国会議員が補う取り組みを
もっとすべきだったと私は感じています。

もちろん正式候補者が決まらない段階ですから、
具体的な議論にはなり難いとは思います。

しかし、代表選出の過程を
少しでも国民の皆様に
理解頂く工夫が必要なのです。

3)野田代表に期待する
新たな野田代表が決まりましたが、
期待することは多々あります。

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・早期に年末までの臨時国会を開く

・国債などで歳入を確保し
 三次補正を早急に提出

・全国の原子力発電所や
 関連施設のあり方を早急に見直す

・日本のエネルギー計画を早急に見直す

短期的には、こんなことに取り組むべきです。

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また政策面以外では、
仕事を進めるための体制整備が
重要な課題になります。

・党と政府の関係
 (特に政策調査会と政府の関係)
・官邸のあり方
・政務三役と国会の関係
・閣議、閣僚懇、
 その他閣僚間の意思疎通の場のあり方
・事務次官などとの意思疎通のあり方

こんな点がポイントとなると見ています。

もちろん、ねじれ国会の中で、
野党との関係をどうすべきかは、
極めて大事なことです。

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日本は、極めて深刻な財政状況に陥っています。

そのため財政規律を
重視しなければならないのは当然です。

しかし財政規律を重視するあまり、
政治や行政の機能を失わせては、
本末転倒です。

この見極めをしながら、
財政規律を考えなければなりません。

減らす、切るだけの政治なら、
誰でも出来ます。

政治本来の役割は、
限られた資源を最大限、有効に活用して、
どう結果を出すのかが鍵なのです。

自治体の場においても、
財政規律を訴えると
住民の理解が得られやすいのですが、
最終的にそれは、
何もしない怠惰な状況に陥る場面が散見されます。

財政規律を重視しつつも、
お金を使うことを考えねばなりません。

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いずれにしても、
今は、あれもこれも
幅広に政策を実現できる状態ではありません。

新代表には、
時期を区切りつつ、
政策目標を絞って、
段階的に着実な歩みをして欲しいと考えます。

今日衆参本会議で、
首班指名が行われ、
新総理が決まる見込みです。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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   2011・8・30 Seiji
Ohsaka

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