徒然日記

8月10日 その1477『逢坂誠二の徒然日記』



都内は、青空に強い朝日の照りつける朝を迎えました。

もう既に気温が30度手前にまで迫っています。

昨日も暑い一日でしたが、
今日もそれと同様かそれ以上の気温になりそうです。

今の時点での予想最高は34度です。

1)委員会
昨日の衆院総務委員会では、
地域主権二次一括法案の質疑が行われ、
私も答弁をしています。

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分権や地域主権改革の根底となる考え方に
「補完性の原理」があります。

近年では、1985年に採択された
ヨーロッパ地方自治憲章に
「公的な責務は、一般に、
市民に最も身近な地方自治体が優先的に履行する。」
とその理念が明記され、注目を集めました。

日本では、補完性の原理とは、

「個人ができないことを家族が助け、
家族でもできないことを地域のコミュニティが助け、
地域でもできないことを市町村が助け、
それでもできないことを都道府県が、
そして、それでもできないときに国が行う。」

と説明されることが多くあります。

イメージとしてはこんな感じですが、
留意点があります。

何でもかんでも、
国民に身近なところで行えば良いのではなく、
場合によっては、市町村が行うよりも、
都道府県や国が行ったほうがよい仕事もあります。

だから全ての仕事を国から自治体に移すことだけを検討するのではなく、
市町村から都道府県、
さらに国へと移した方がよい事務権限も
合わせて視野にいれることが必要です。

また国と地方が一緒に行ったほうが、
都合のよい仕事もあります。

つまり国民にとって、
公的な責務をどう果たすのかを、
地域の実態に応じて最適化するのが、
分権や地域主権改革ともいえるのです。

この際の協議のあり方や、事務執行の体制は、
憲法のもとで、
国と自治体が対等協力の関係であることが重要です。

昨日の委員会では、
こんなことを念頭におきつつ
議論しましたが、
ともすれば中央集権的な上意下達の雰囲気が見えたり、
相変わらず国と自治体の依存が垣間見える場面もありました。

地域主権改革の議論は難しいものですが、
地域のことは地域に住む住民が
責任を持って決めることのできる
活気に満ちた地域社会をつくるために、
着実な歩みを進めねばなりません。

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緑の分権改革、
国と地方の協議の場についても質疑がありました。

緑の分権改革は、
3.11大震災以降、さらにその重要度が増したとの指摘を受けましたが、
全く同感です。先見性のあった政策と言えます。

国と地方の協議の場は、
あまり形式に陥らない柔軟な運用についての指摘がありましたが、
この点も違和感はありません。

今後、回を積み重ねる中で、
より良い方向に成長できればと考えています。

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2次一括法案は、自治体からの要望も踏まえて、
相当のやり取りを重ねて準備をしたものです。

事務方の皆さんの苦労も思うと、
審議入りできたことに、感無量の思いがあります。

慎重審議をして一日も早い成立を望んでいます。

2)フクシマ論
東大大学院生の開沼博さんが書いた
『フクシマ論』(青土社)を読み始めました。

「まえがき」や「あとがき」から本を読み始める癖が
私にはありますが、今回もそうです。

目次を眺め、あとがきを読むだけで、
本書が伝えようとしていることは、
これまでにないことのように思われます。

「虚ろな安心がもたらすものは愚かな反復でしかない。」

表紙に書かれたこの言葉を読むだけで、
心の中の半鐘が乱打される気持ちになります。

夏の暑さの中で、
丁寧に読んでみたいと思います。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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   2011・8・10 Seiji
Ohsaka

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皆様のコメントを受け付けております。

  1. 猛暑の中でのお仕事ほんとうにごくろうさまです。
    エアコンをつけたり消したりでよく眠れないと書かれていましたが、こんな方法をみつけました。朝,500mlのペットボトル2本と1リットルのペットボトル1本に水をいれて
    冷凍庫でカチカチに凍らせ、ねるときにタオルに1本ずつつつみ、枕カバーのなかの枕の上部に2本を縦に並べます。カバーのないときはそのまま枕の上部におきます。
    冷気が頭につたわり涼しくなります。1リットルのビンはタオルに包み足元におきます。
    今札幌も30度超えの気温でやってみたらわたしにはよかったので、エコな方法ですのでやられてみてはいかがでしょうか。(すでにやられているのかもしれませんが。)
    注意事項 ふたをきちんと閉めないと水漏れします。
           やはりすこしフトンがしめっぽくなるかもしれません。

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