徒然日記
9月17日 その2217『逢坂誠二の徒然日記』
台風18号が列島を駆け抜け、
各地に大きな被害をもたらした。
今回の台風は、進路の左側で被害が拡大している。
台風の回りは反時計回りの風が吹き、
進路の右側は、台風自身が進む速度も加わるため
風速が増し「危険半径」と呼ばれる。
大雨の元となる暖かく湿った空気が
南海上から流れ込みやすいのも、
進路の南側といわれている。
しかし、今回はその逆になっている。
その原因は、私にはよく分からないが、
常識とは違う台風となった。
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台風が過ぎ、全国的に晴れの予報となっている。
函館も朝晩やヒンヤリ超えて、
寒さを感ずる気温となっている。
1)信じられない
JR北海道ではトラブルが続いているが、
またまた信じられないトラブルが発生した。
運転士が、自らが乗務する列車のATS装置を
ハンマーで破壊していたと言うのだ。
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事件が発生したのは、
今月7日、札幌市手稲区の札幌運転所構内だ。
自動列車停止装置(ATS)の操作ミスで、
非常停止した特急列車のATSのスイッチを、
30歳代の男性運転手が
ハンマーでたたくなどして壊したのだ。
この運転手は、
「自分のミスと言い出せず、
車両故障に見せ掛けるためにやった」と話しているらしい。
JRは、運転士を厳しく処分する方針だが、
JRはこの事実を公表していなかった。
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まったく信じられない事件だが、
なぜこうしたことが発生するのか、
JR北海道の車内体質を含め、
十分な検証が必要だろう。
2)福島第一原発視察 その9
免震重要棟などのある標高35メートル地域の視察を終えて、
原子炉等の設置された標高10メートル地域のへと移動する。
1号機などの周辺敷地は、
標高35mの台地を掘削し、
標高10mで整地されたものだ。
これは原子炉建屋など重要度の高い建物を
岩盤に直接支持させるためだった。
この整地面レベルは、
当時設定した津波対策に必要とされた敷地高4mを
上回る10mとなったが、
この高さが最もコストを低減するためだったという。
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我々を乗せたマイクロバスは、
標高35メートル地域から
両脇が背の高い、
頭を垂れた雑草に覆われた細い道を下って
10メートル地域入る。
予想以上に勾配が急な鬱蒼とした通路を海側に下った。
震災発生時、
原子炉などで作業されていたみなさんが、
走って避難されたと聞いているが、
この通路がきっと壁や崖のように思われるほど、
急峻な場所に感じられたのではないかと感ずる。
その恐怖感を考えると言葉も出ない。
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ところで5日の視察の際、
降ってくる雨水対策について質問をしたが、
十分にコントロールされているとの確認はとれなかった。
昨日の台風18号によって、
福島第一原発付近も大量の雨が降った。
昨日、地上タンク群に設けた漏水防止用のせきが、
台風18号による大雨の影響であふれる恐れが高まった。
そのため7カ所のせきの弁を開けるなどして、
たまった水を排出したと、
東電は発表した。
東電がせきの水を故意に排出するのは初めてだ。
水は排水溝などから直接、原発港湾外に出る。
ストロンチウム90など
ベータ線を出す放射性物質濃度は法定基準以下で、
最大1リットル当たり24ベクレルだという。
ストロンチウム90の法定基準は30ベクレルなので、
問題ないことを強調したいのだと思う。
しかし、この濃度の確認は意味があるのだろうか。
雨が降れば降るほど、この濃度は薄まる。
問題は、一リットル当たりのベクレル数ではなく、
排出総量なのだと思うが、それは不明だ。
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ラ・アーグ(フランス)の再処理工場では、
長い配管によって沖合5キロに、
汚染水を排出しているという。
そんなものを排出して大丈夫かのとの疑問に対して、
担当者は、希釈されているから問題ないかの発言をしている。
(2013年7月1日付北海道新聞)
原子力業界に薄まっていれば問題ないとの発想があるとすれば、
それは極めて危険な事態を引き起こしかねない。
(以下、続く。)
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・9・17Seiji Ohsaka
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