徒然日記
12月19日 その1946『逢坂誠二の徒然日記』
都内の空、まだらに雲が浮かんでいる。
弱い風が吹いているが、肌を刺すような冷たさだ。
晴れの予報だが、真冬の寒さ。
朝晩は強く冷え込み、
氷が張るほどの寒さだという。
それでも日中は9度まで上がる見込みだ。
1)後片付け
議員会館事務所を撤収するため、昨日、東京に来た。
約1月ぶりの東京だが、
永田町は選挙前の風景と何も変化がない。
本棚に並べられた本を段ボール箱に詰めて、
地元への発送準備を進める。
この1年半あまり、
原子力関係の書籍が大幅に増えた。
多くのことを勉強させて頂いたが、
原子力ゼロ、そして大間稼働ストップに向け、
国政の場で具体的な仕事ができないのが何とも残念だ。
これも私の力不足であり、
この現状を真摯に受け入れるしかない。
たくさんの書類もあるが、
一つ一つ内容を確かめてから整理する余裕はない。
思いきって捨てるものが大半だ。
今日で事務所整理の作業を切り上げて、
会館を後にすることとなる。
2005年9月以来、
7年3ヶ月に渡って、お世話輪になった永田町。
短い時間だったが凝縮された思いが詰まっている。
これまでお世話になった東京事務所スタッフの皆さんに、
心からの御礼を申し上げる。
同時に官僚の皆さんや記者の方々など、
多くの方が挨拶に事務所に来て下さる。
「逢坂さん、絶対に戻ってきて。」など、
数多くの激励を頂き、本当に有り難い。
こうした挨拶を受けると、
落選の現実感がさらに具体化し、
私自身の非力さと責任を改めて痛感する。
2)不安
安倍政権の誕生が確実だ。
しかし不安は尽きない。
国土の強靭化を進めるために、
年間事業規模20兆円の公共事業を
10年間続けるという。
非常に魅力的な話だが、
財源は建設国債だという。
公共投資によって景気浮揚を図り、
税収増を目論んでいるのだという。
現在の国税収入は、42兆円程度だ。
景気の良かったときでも
税収は60兆円程度だったと記憶しているが、
仮に公共投資で景気が浮揚しても
これを大幅に上回る税収を期待するのは難しいだろう。。
現在の国債償還ための元利金は、
今の金利1%未満の状態で22兆円程度だ。
金利が1%上昇すれば、
国債償還費は4兆円程度増加すると言われている。
景気が浮揚すれば、金利が上昇することもありうる。
景気浮揚による税収増が、
償還金利増と相殺されることはないと思っているが、
いたずらな建設国債の発行は、
景気浮揚以外の金利上昇リスクを孕んでいることに
留意が必要だ。
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今のところ安倍政権には、
原子力ゼロを掲げる雰囲気が見られない。
こうした中、道南地域の皆さんの悲願である
大間を止めることはできるのだろうか。
核燃料サイクルをどう考えているのかも、
良く分からない。
原子力政策については、
従前の方針を踏襲する可能性があるようだが、
この点、実に不安だ。
原発ゼロが国民の覚悟だと理解しているが、
その多くの国民が、
原発ゼロを明言していない自民党に一票を投じたこと…、
この矛盾を悩ましく感じている。
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現在の不平等な日米地位協定のもとで、
さらに憲法改正、国防軍、
集団的自衛権行使容認などの言葉が出ている。
安倍さんは強い国日本をつくるというが、
このままでは米国の傘下「日本」に
なり兼ねないのではないだろうか。
不安は尽きない。
今日も事務所撤収に精を出す。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2012・12・19 Seiji Ohsaka
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皆様のコメントを受け付けております。
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公共事業は、今後大規模な更新需要があることは承知されていたはず。
公共事業削減を短期間で達成したことは一応評価に値すると思われますが、
更新事業に置き換えるべきだったのでは。
公共事業量削減、大幅増加では労働者の確保に支障がでてきます。
また、更新需要と「ばらまき」は区別するべき。今後「ばらまき」をチェックする意義はあるとは
思いますが。政権担当中、労働者への配慮がよく見えなかった。
中央省庁の職員も削減、賃金も管理職以下一律削減の内容で組合とも合意されたようですが。。。
NHKの経営にも関与されていたようですが、前政権の方針である
受信料引き下げ幅を見直し、職員の待遇改善を考えるべきだったのでは。交付税配分率引き上げは安易であり、失敗だったのでは(個人的には削減には反対でしたが)?
地方自治体は多くが思考停止(いねむり自治体)の状態であり、改革が停滞してしまいます。
今の状態は持続可能なものではなく、その反動として自民党政権時代以上
に削減されるいう専門家もいます。
地方消費税の引き上げと相殺されるように配慮されればいいのですが。民主党は憲法改正に反対なのでしょうか?
今後、国内外の情勢を考えると全面的に見直しが必要であり、個人的には護憲政党はいりません。
個人の権利を中心に考える支持団体と、国益も考えなければならない国会議員とでは
憲法改正へのスタンスも違ってくるはずです。
支持団体に依存することなく、双方向で意見交換できるかが重要と考えます。失礼します。
以下、都合により書き込みの出来ない夫からの依頼で書き込みさせていただきます。
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今回、逢坂誠二氏を国政の場にお送り出来なかった北海道第8区の住民の一人として一言だけ話をさせていただきます。
選挙後、逢坂誠二氏の落選のことが頭から離れませんし、本当に無念です。
私は、比例区におけるに投票で「民主党」と記載いたしましたが、これは比例区で復活当選した他の民主党議員のために投票したわけではありませんし、民主党の政策に賛同して投票したわけでもありません。(結果として、そうなってしまったとしても)
「日本のため」に地道に尽力されてきた逢坂誠二氏の選挙における苦戦をあらかじめ考慮し、かつ比例区での惜敗率による復活当選も念頭に入れて、投票所に到着してからも最後の最後まで悩み抜いて「民主党」と記載しました。
私は、以前実施された木古内町でのオープンミーティングの際に、参加者の皆さんに向けて、こう話しました。
「民主党ではなく、逢坂誠二という人を信じる。」と。
そして、それは今も一切変わっていません。
逢坂誠二氏がこれまでに国政の場で行ってきたことは、なかなか有権者の皆さんに伝わりにくかったのかも知れません。
しかしながら、私個人が日頃から意識している「子供達に何を残すか、何を残したくないか。」という観点に立ったとき、現状を考慮しながら現実的な対応を考えて問題の解決に向けて尽力される逢坂誠二氏は、私とは異なる考え方を多少お持ちではあっても、日本の将来を考えた際、国政に絶対必要な方であると今でも信じて疑いません。
非常に忙しい立場でありながら、自らの時間を削って開催されたオープンミーティングでは、何度もお話は聞かせていただきましたし、私も意見も述べさせていただきました。
様々な立場の方が参加することもあり、非常に厳しい意見をお話しされている参加者の方もいらっしゃいましたが、真摯に向き合い、非常に丁寧に受け答えされる姿は、私の従来の「国会議員」のイメージとはかけ離れたものでした。
そして、これまで政治とは敷居の高いものであると感じていた私に、国会の現状や政治の世界のことなど非常に多くのことを教えてくださりました。
民主党に残るか残らないか、また、選挙区を変えるか変えないか等々のことは、これからじっくりと考えていただくこととして、逢坂誠二氏が国政の場に出ないことは、これまでの実績を考えた際、国家の損失だと考えております。
最後にもう一言。
ただ、私には出来ることに限りがありますし、これは勝手なお願いにしかなりません。
「私は逢坂誠二という人をこれからも信じたいと思います。
ついては、どんな形でも良いので、もう一度、必ず国会議員として国政の場に戻ってください。
そして、日本の未来のために、子供達のために御尽力をお願いします。」
推敲も足りない上、乱筆、乱文失礼いたしました。