徒然日記
6月18日 その1189『逢坂誠二の徒然日記』
都内は湿度の高い朝を迎えています。
夜も寝苦しく、室温が28度近くになっていました。
1)判断
与党になって10ヶ月目に入っています。
この間、自分がニセコ町長だった頃のことを
思い出す場面が多くあります。
特に物事の判断について、
町長時代の感覚が蘇ることがあります。
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リーダは判断の連続です。
しかもそれは自分の好むと好まざるに関係なく、
判断の事柄が飛んできます。
たとえばこんな雰囲気です。
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私は、バッターボックスに入っています。
入った途端に、ボールが飛んできます。
それを打つか見送るか、それを瞬時に判断します。
しかし、ボールは野球のボールだけではありません。
雪玉、石ころ、ソフトボール、バスケットボールなど、
様々なものが飛んできます。
そしてその飛んでくるものを
打つのか打たないのかを
瞬時に判断する必要があります。
中にはビーンボールまがいのものもあります。
体を交わしてそれを避けるのか、
あるいは顔に当たると分かっていて、
あえてそのままにするという判断もあります。
柔らかい雪玉だと思い、
顔に当たっても良いと判断したものの中に、
石ころが仕込まれている場合もあります。
とにかくあらゆるものが投げつけられ、
瞬時にその扱いを判断するのがリーダーに課せられた宿命です。
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もちろん瞬時の判断だけでは、
ものごとはうまく進みません。
ピッチャーに向かって球を投げるのを少し待つようお願いし、
判断するための情報収集をする時間を稼ぐ場面もります。
しかし、いつもそのお願いが通用するとは限りません。
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ピッチャーが複数になって、
投げられるものが、同時に多数届くこともあります。
観客席から、ルール外のボールの投げ込みもあります。
また私がいつも野球のバットを持っているとは限りません。
テニスのラケットだったり、
剣道の竹刀だったり、
素手のこともあります。
しかし、とにかく投げつけられる球のをどう処理すかの判断が、
常に私に求められるのです。
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球は、正面から投げられるものばかりではありません。
背後から来ることもあります。
リーダーでいる間は、
このバッターボックスから離れることはできません。
トイレに入る、食事をするなど、
最小限、バッターボックスを離れることができる瞬間があります。
しかし、この移動の最中にも、
あるいは食事の最中にも、
トイレの中にもボールは飛んできます。
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このようにリーダとは常に判断の連続なのです。
準備万端の場面ばかりではなく、
何の準備も無い中で、
自分が好む、好まないに関わらず、
否応なしに判断を迫られる場面もあります。
もちろん「判断をしない」という判断も判断です。
しかしそうした判断であっても、
判断をしなかったことを明確にする必要があります。
判断をしないということを明示もしない、
無視に近い判断もあります。
いずれの場合も、
その結果責任を負うのがリーダーです。
これがリーダーの宿命なのです。
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ニセコ町長時代に、こんなことを思い、
昔の朝の日記にも書いたことがあります。
与党になってから、
こんなことを思い出す場面が改めて多くなっています。
さあ、今日もしっかりと前進します。
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2010・6・18 Seiji
Ohsaka
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