徒然日記

2月22日 その1118『逢坂誠二の徒然日記』



都内は雲の広がる朝を迎えました。

先週19日は、朝から日記を書く余裕もない
一日を過ごしました。

こんなことは稀なことです。

1)国と地方の協議の場
国と地方の協議の場に関する法律案の方向性が、
18日の地方との実務検討会議で、
大筋で合意されました。

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この法律は、私がニセコ町長時代から、
必要性を求めていたものです。

国会に来てからも、野党時代の分権調査会で、
常に協議の場の必要性を訴えてきました。

当初、党内では、この場の重要性について
総論としては認識するものの、
必要性を本質的に理解していない雰囲気もありました。

しかし、紆余曲折を経て、
昨年の衆院選挙のマニフェストに、
大きな目玉として盛り込まれました。

鳩山政権では、
地域主権改革を一丁目一番地と位置付けています。

昨年12月の分権改革推進計画にも、
この国と地方の協議の場の法制化が盛り込まれ、
法制化作業が急ピッチで進むことになったのです。

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法制化作業は、
自治体代表者の3名と、
松井官房副長官ら国側代表が、
同じテーブルについて進められました。

第一回は、昨年12月18日に開催され、
まず地方側から法律案の提案を受け、
それを叩き台として議論がスタートしました。

年明け早々には、京都に出向いて、
地方案の事実上の草案者である、
京都府山田知事と協議をするなど、
幾度かに渡る意見交換を踏まえて1月28日に、
第2回目の実務者検討会を開催しています。

その段階では、
総理の位置づけ、分科会の持ち方、協議対象事項など、
いくつかの点で折り合いがつかず、
さらに議論することになりました。

それ以降、私と山田知事や、
事務レベルでの折衝を幾度となく繰り返しました。

もちろん法律にするわけですから、
内閣法制局との調整も不可避です。

こんな作業を一月下旬以降、
さらに20日あまり行った後、
去る2月18日に第三回目の実務者検討会を開催し、
スタートから2カ月で
何とか合意に漕ぎ着けることができました。

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この第三回目の検討会では、
地方側もその会議の一時間前まで、
事前の打ち合わせ会議を開催し、
意見の集約を行っていました。

国側も、まさに会議の直前まで、
少しでも地方側の意向が汲み取れないか、
ギリギリの調整を行いました。

まさに政府間の国際交渉のようなありさまで、
直前までペーパの変更があり、
事前にあまりシナリオがないまま
三回目の会議を開催しましたが、
双方の違いを少しずつ埋めながら、
最終合意に至りました。

今後、合意した骨子案をもとにして、
急ピッチで条文化の作業を行い、
3月上旬に閣議決定をして、
国会審議に付したいと考えています。

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今回は、
内閣が提出する法律案について、
国と地方が同じテーブルで議論しましたが、
こんなプロセスは、たぶんこれまでの歴史の中では、
なかったことだと思っています。

こうした策定プロセスを経たことは、
私が自治の現場で進めてきた、
公開と参加の精神に合致することです。

今回の法律案は、
内容もさることながら、
策定プロセスにも大きな意味があるのです。

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この法律は規制法などではありませんので、
法律を作っただけでは効果がありません。

今後、これをどう運用するか、そこが鍵になります。

うまく活用しさえすれば、
間違いなく国と地方の関係が、
主権者である国民の立場が強化される、
良い方向に変化します。

この法律を手にすることで、
我々は 日本の民主主義が新たな高み進む、
その入口に立つことができたのです。

今後は、その新たな高みに向かって、
国と地方が力を合わせて
力強く進むことが期待されます。

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ニセコ町長時代から、
日本の民主主義を進化させるために
必要性を強く認識していた法律案の策定に、
直接携わることができ、心から感謝しています。

2)青函トンネル
一昨日、国土交通省の三日月政務官や、
高橋亨道議らとともに、
青函トンネルの視察を行っています。

2015年度末に、新幹線が、
新函館までの営業運転を開始します。

ついに青函トンネルを新幹線が通ることになるのです。

今回の視察は、
新幹線が安全にトンネルを通過できるのか等を確認すると同時に、
工事の進捗状況を見ることを目的に実施しました。

また合わせて、
今後の札幌延伸の検討を行うため、
地域の実態を知る側面もあります。

新幹線は、日本の標準的インフラになっています。

整備促進に向け、注力してまいります。

今日は上弦の月です。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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   2010・2・22 Seiji
Ohsaka

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