徒然日記
『逢坂誠二の徒然日記』 その1066
都内は薄雲の広がる朝を迎えています。
終日、こんな雰囲気のようです。
函館は曇りのち晴れの予報です。
今日は下弦の月ですが、
次の満月は元旦です。
今年もあっという間に終わりですね。
1)地域主権戦略会議
地域主権戦略会議の初回会合に向けた準備が
急ピッチで進められています。
日程などまだペンディングのことも多くありますが、
とにかく、いつゴー・サインが出ても良いように、
事務方の皆さんと協議を進め、対応に追われています。
昨日は、大塚副大臣とも
今後の日程感について意見交換を行っています。
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・ 地域主権とは何か
・ 戦略会議で話し合うべき項目
・ 今後のスケジュール
・ 義務付け枠付けの見直しの報告
初回会議では、こんなことを初めとして
さらに何を議題とすべきかの検討が進みます。
また会議をセットする前には、
様々な事前調整が必要になってきますが、
それらについても、
思いを巡らせています。
いよいよ具体化に向かって動き出します。
2)補正予算
昨日、本年度第2次補正予算案の内容が
閣議で決まっています。
地方向けにも、交付税の落ち込みを補填することも含め
3兆円以上の予算が組み込まれています。
建設国債を財源とする
地方の公共事業関連予算が盛り込まれています。
これは過日、地元の会合でも要望があり、
全国の皆さんからは
一定程度の評価が得られるものと思います。
しかし三位一体改革による、
一般財源削減の激しい痛みのことを思えば、
公共事業の枠を越えて、
自治体がさらに自由に使える予算の確保も
強く望まれていたのは事実です。
この点について、
今後、どう配慮すべきか、
現場の実態に即した検討が必要です。
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また総理が来年度予算案に関し、
国債発行額44兆円に拘らない旨の発言をしています。
実に重要な発言です。
財政規律は重要なことですが、
それに拘るあまり経済が失速し、
国民生活が壊れてはもとも子もありません。
不況とデフレに対し、
真正面から戦わねばなりません。
3)シンガポール
昨夜、函館で函館シンガポール協会の
クリスマスパーティーがあり、
相当に窮屈な日程でしたが、
都内から日帰りで参加しています。
実はここ一年近く、
在東京シンガポール大使館書記官と知己を得、
国際関係や国内政治について、
定期的に意見交換をしています。
この話の中で、
函館シンガポール協会の存在を知り、
地元で何か会合がある際には、
是非、私も参加したいとお願いしておりました。
そんな背景もあり、
昨夜は無理をして帰函しました。
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本来ならこの時期は国会閉幕中のため、
地元活動に専念でき、
こうした行事には難なく参加できるはずでした。
ところが私も政府の一員として、
毎日、仕事に追われているため
綱渡りの中で日程を確保し、
函館滞在、3時時間弱の中での出席となりました。
でも夜とは言え、久々に平日の地元戻りでした。
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パーティーには、
シンガポール大使館の、
陳振忠(TAN Chin Tiong)特命全権大使夫妻も参加され、
私からもご挨拶をさせて頂きました。
大使から、
総理大臣補佐官が出席してくれたので
パーティーの格が上がった旨の話があり、
大変、恐縮しました。
いずれ東京で、
再度面会し、意見交換することを約束して、
会場を後にしています。
4)47年ぶりに3万戸割れ
今年の道内の新設住宅着工件数が、
47年ぶりに3万戸を割っています。
不況による雇用不安、
所得環境の悪化が背景にあり、
今後も好転の兆しは見えないと指摘されています。
政府では住宅版エコポイントの導入や
一部住宅ローンの金利引き下げなどを検討しますが、
やはり抜本的な改善には、
景気全体の浮揚が必須です。
そのためにも、
積極的効果的な財政出動が必要です。
5)否定よりも肯定で
全国の皆さんから、地域振興について、
色々な相談を受けることが数多くあります。
・ どうすれば地域が元気になるでしょうか
・ 私のマチは何の資源もなくて駄目なのです
・ 高齢化が進み地域を牽引するモノがいません
・ 農業しか産業がないため若者の雇用の場がありません
など、様々な枕詞とともに、相談が寄せられます。
こうした時に私はいつも思うのです。
どんな地域にも必ず特色、特徴があります。
その特色や特徴が、
一見マイナスに思われることであっても、
それが実は、地域のプラス要素、
つまり宝物になる可能性があるのです。
地域づくりは、地域の特色を、
地域に住む皆さん自らが、
しっかりと把握することから始まります。
しかもその基本は、
否定的に地域を見るのではなく
明るく前向きな姿勢で、肯定的な気持ちで
地域を見つめなおすことが必須です。
6)普天間問題
普天間基地の移設問題について、
色々な意見が飛び交っています。
しかし、これまでの議論を全く無視し、
白紙から議論するわけには行きません。
・ 従前からの日米議論を出発点にすること
・ 地元負担の軽減を重視すること
・ 連立のパートナーに配慮すること
・ あまり時間をかけらないこと
これらの多元連立方程式を
解かねばならないのが、
この問題です。
この方程式を十分に満足する解は、
極めて細い一筋の道にしかないものと思いますし、
場合によってはどれかの条件を
捨て去る場面があるかもしれません。
決断という覚悟が迫られています。
さあ、今日もしっかりと前進します。
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2009・12・9 Seiji Ohsaka
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