徒然日記
「財政緊縮派」でも「減税派」でもない(逢坂誠二の徒然日記)
昨日、午後まで函館市内を歩き回り、今日の本会議に備えて、昨夕、上京しました。午前5時の都内、空に雲は少なく晴れ。東の空に金星が見えます。朝の気温は8度程度ですが、日中は26度にもなる見込みです。日中も晴れです。今日は春の土用の入りです。
1)「財政緊縮派」でも「減税派」でもない
物価高への対応として、「減税か給付か」といった議論が盛んになる中で、私にも「どの立場か」と問われることがあります。結論から申し上げれば、私はいずれの“派閥”でもありません。
私のこれまでの行政経験から言えば、予算を小出しにして実施する事業は、効果が十分に発揮されないケースが少なくありません。特に公共投資などは、計画が決まった段階で、できる限り早期に事業を完了させた方が、整備効果が最大限発揮され、地域づくりにも資するものです。事業を引き延ばすと、完成した時には役割や前提が変化してしまっている場合もあります。このため私は、公共事業に限らず「使うべき予算は躊躇なく使う」という立場です。
また、現在の税制や社会保障の仕組みは、大づかみに言えば大企業や高所得者に有利に働いていると考えています。これを、負担能力に応じた制度に改める必要があります。結果として、ある人には負担減になり、別の人には負担増となる可能性もあるでしょう。したがって、減税を頭から否定するものではありませんし、場合によっては増税も必要です。
物価高対策についても、給付・減税・個人支援・法人支援など、手法は一つではありません。あらゆる選択肢を、先入観なく、現実的に組み合わせていくべきです。
だからこそ、私は特定の「○○派」に括られる立場をとっていないのです。
ところで石破総理の姿勢には、政策判断の一貫性の欠如が見られます。補正予算の編成方針が突然変更され、今国会中の編成が見送られることとなりました。これは、トランプ大統領による関税政策への対応や、参議院選挙を前にした現金給付への世論の厳しい反応が影響していると考えられます。こんな判断をしていれば、自民党内からも不満が出そうです。
国民生活に必要な予算は、時宜を逸することなく確保する必要があります。そのためには、状況を見極めた上での一貫した判断と、その覚悟が求められます。
一方、赤沢大臣がワシントンに向かい、トランプ政権との交渉が本格化します。ここで重要なのは、何のために交渉するのかという目的を明確にすることです。それが曖昧なままでは、我が国に不利益を招きかねません。
本来、今回の関税措置は交渉の対象とすべきものではなく、アメリカ側の一方的な判断によって、交渉を余儀なくされていることを認識すべきです。感情的な対応ではなく、相手の出方を慎重に見極め、冷静かつ戦略的な対応が今こそ求められていますが、この交渉の場にトランプ大統領が直接乗り込んでくるとのこと。やはり揺さぶりをかけてきました。
【25年4月17日 その6445『逢坂誠二の徒然日記』8142回】
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