徒然日記

19兆円の請求書(逢坂誠二の徒然日記)

【25年3月5日 『逢坂誠二の徒然日記』8099回】
昨夕から都内は雪になりました。昨夜、帰宅する際には、近所の車のボンネットには2センチほど雪が積もっていました。路面には積もるほどではありませんでした。今朝は雪が雨に変わり、気温は1度程度です。日中も雨か雪、9度まで上がるようです。

昨日、新年度予算案が衆議院を通過しました。与野党が逆転する衆院では、従来に無い議論が行われ、真っ当な国会が戻ったのは事実です。しかし野党がバラバラに対応したため、大山鳴動して鼠一匹の感があります。もっと力を一つにしなければなりません。

1)19兆円の請求書
昨日、核燃料サイクルが破綻していることを書きました。これに関し、20年以上前の2004年、経産省の中堅職員たちが核燃料サイクルに警鐘を鳴らす非公式文書を作成しました。正式なタイトルは「19兆円の請求書—止まらない核燃料サイクル」です。この文書では、日本の核燃料サイクル政策にかかる莫大な費用負担について警鐘を鳴らし、核燃料サイクルは一旦立ち止まり、国民的議論が必要だと訴えました。経産官僚による反乱とも言えるものでした。

==19兆円の請求書の概要==

(1) 高速増殖炉サイクルの頓挫
*欧米諸国は技術面・経済面の理由から高速増殖炉サイクルから相次いで撤退

(2) 軽水炉サイクル構想すらも停滞
*欧米では経済的に見合わず、資源的にメリットも少ないことから、軽水炉サイクルを放棄し、直接処分へと移行する国が続出

(3) 増大する費用とトラブル
*六ヶ所再処理工場建設コストは当初の6,900億円から2兆2千億円に増加
*通常では考えられないトラブルが相次ぎ発生
*再処理工場を動かすと、総額で19兆円のコストが発生

(4) 核燃料サイクルへの批判
高速増殖炉の実用化の目処が立っていない
再処理は原発と桁違いの放射線被曝を発生させる
プルサーマルの目処も立っていないのに、なぜプルトニウムをさらに回収するのか?

(5) やめられない理由
*国と電力業界の原子力利権を巡る政界・官界・業界・自治体のたかりの構図
*政策的意義を失った19兆円(果ては50兆円?)もの負担が国民に転嫁されようとしている

(6) ちょっと待った!サイクル!
*核燃料サイクルを巡る構図は、過去の国鉄、住専、最近の道路公団、年金問題と同じ
*問題の先送りによるツケが国民に回る
*核燃料サイクルは一旦立ち止まり、国民的議論が必要ではないか?

以上が「19兆円の請求書」の簡単な内容です。経産省の職員がこのような文書を作成するのは、相当に勇気のいることだったと思います。作成した職員たちは、おそらく強い意志と覚悟を持って世に出したのでしょう。その背景には、核燃料サイクルに対する尋常ならざる危機感があったのだと推測されます。彼らは経産省の職員であり、その内容を熟知した上での危機感です。

しかし、この覚悟と危機感は、21年経過した今も日の目を見ることはありません。むしろ、21年前以上に核燃料サイクルの危機は深刻です。

なぜ、こうした提案が日の目を見ないのか?
いずれ、その理由を検証したいと思います。

【25年3月5日 その6402『逢坂誠二の徒然日記』8099回】
==逢坂誠二への個人献金はこちらです。==
ohsaka.jp/support.html
go2senkyo.com/donate/agree/123556

#逢坂誠二 #おおさか誠二 #立憲民主党 #立憲 #立民 #政治家 #国会議員 #衆議院議員 #函館 #五稜郭 #日記 #核燃料サイクル #19兆円の請求書

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です