徒然日記
記録と公開(逢坂誠二の徒然日記)
夜明け前の函館の空、雲が広がっていますが、ところどころに微かに星も見えます。氷点下5度程度です。日中は晴れたり雪が降ったりで、1度程度との予報です。
1)記録と公開
今年も今日、明日を残すのみとなりました。昨日から今日にかけて、この1年を振り返っています。日本は良い国だと思います。しかし随分と地盤沈下したのも事実です。
先日、ドイツのヴァイツゼッカー元大統領の85年の有名な演説の一節「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」を紹介しました。
日本地盤沈下の大きな理由は、まさにここにあると私は見ています。過去を検証せず現実も直視しないため、未来を描くことができないのです。
先日、最高検察庁と静岡県警が、やり直し裁判で無罪になった袴田巌さんに対する捜査や裁判についての検証結果を公表しました。無罪の確定を受けて、検証をしたことは一定程度評価したいと思います。今回の検証結果からも再審法改正の必要性があることは、十分に分かります。
とは言うものの今回の検証は、不十分です。証拠のねつ造についても「現実的にあり得ない」と否定するだけで、その根拠なども示されておりません。検察や警察内部だけの検証ではなく、第三者の手で、もう少し時間をかけた体系的な取り組みが必要です。
この例に見られる通り、過去に目を閉ざしているのです。私たちの国は、原点に立ち返る必要があります。
公的な活動をはじめとして社会の様々な活動の実態を確実に記録し、公開すること。これは社会を考える上で、基本的なことなのですが、私たちの国はこの原点を徹底させることが必要です。この記録と公開がなければ検証することも、過去を将来に引き継ぐこともできません。
私は11年間、役場職員の職員として働きました。この間に、情報公開とそれに基づく議論の重要さを痛感しました。そのことを実践したのが、町長としての11年間でした。その一方で、国レベルでの情報公開の不十分さを痛感していました。そのことが国会に軸足を移す理由の一つでもありました。
国会に来てから19年が経過しますが、国レベルの情報公開は進化するどころか、後退していると言わざるを得ません。この間、私なりに随分と力を尽くしたつもりです。公文書管理法も成立させることもできましたが、公的活動を適切に記録し公開する取り組みは、全く向上しないのです。記録も公開も誰も否定はしませんが、目に見えない大きな抑止力が働いています。
1月から予算審議が始まります。来年は、予算という具体的な情報の開示に向けて、今まで以上に力を注ぎます。
【24年12月30日 その6337『逢坂誠二の徒然日記』8034回】
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