徒然日記
水産庁との意見交換(逢坂誠二の徒然日記)
午前5時、都内は弱い雨が降っています。9度程度です。日中は晴れ、21度まで上がる見込みです。
1)水産庁との意見交換
昨日、水産庁幹部と最近の漁業政策の動きについての定例の意見交換を行いましたし。
*積立ぷらすの検討状況
*水政審くろまぐろ部会の状況
*日ロ漁業委員会の状況
*EEZにおける漁業による水域利用の状況
*資源管理(TAC)の検討経過
*水産流通の適正化推進会議
こうした案件について、水産庁から説明を受けた後、意見交換をしました。
10月の意見交換でも地元の状況を伝えておりますが、ホタテの稚貝確保が困難であること、天然昆布が不良なことを、今回も改めて伝えました。これらはいずれも地域の浜の死活問題になる大きな事態であり、水産庁にもこの実態をしっかり把握して頂き、今後への備えを要請しました。
積立ぷらすのクロマグロ下止め特例の見直しについては、直ちに廃止するのではなく「経過措置を設ける方向で決まる」見込みです。具体的には「令和7年度から5年間で段階的に特例分の払戻しを削減」することになります。
積立ぷらすとは?:
一般の漁業共済の上乗せ措置として「積立ぷらす」があります。一般の漁業共済は基準収入額の原則8割が共済限度額で、掛金も「掛捨て」です。積立ぷらすは、基本の共済契約に上乗せする形で基準収入額の原則9割まで「積立」ができる制度で、次のような特徴があります。
*積立に国の助成があり、その積立割合は漁業者1に対し国3。少額負担で大きな積立ができます
*事故の場合、国の積立分も合わせて支払われるので、自身の積立分の最大4倍の補償が受け取れます
*無事故の場合や払戻しが少額の場合で積立額が残っているときは、翌年度に繰越可能です
*積立なので、積立ぷらすの利用を止めれば、自身の積立残高が全額戻ってきます(この場合、国の積立分は支払われません)
積立ぷらすは、このように有利な制度で、私たちが政権の時に、漁業経営の安定化を目指して、私も制度設計に関わって生み出した制度です。今回、財務省からの要請もあり、見直しが迫られておりましたが、何とか経過措置を設けることができ、若干安堵しています。
10月28日から南茅部でマグロへのタグ付の実証実験を行いました。その結果も踏まえて、当初のやり方を修正しつつ段階的に流通の適正化が行われる見通しです。
もっと書きたいことがありますが、今日は時間切れです。
【24年11月27日 その6304『逢坂誠二の徒然日記』8001回】
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