徒然日記

ルール遵守が検査の目的ではない(逢坂誠二の徒然日記)

【24年11月20日 『逢坂誠二の徒然日記』7994回】
午前5時の都内、雲の切れ間から星、月が見えますが、昨朝よりも雲が多めです。6度程度で、日中も8度までしか上がりません。昼過ぎから雨との予報です。

1)ルール遵守が検査の目的ではない
森町での貨物列車脱線により16日から列車の運転を見合わせていたJR函館線森―長万部間について、昨日始発から運行が再開されました。4日ぶりの復旧です。

今回の事故について、昨日、JR北海道から改めて話を聞いています。

*脱線の起点は「鷲ノ木道路踏切」
*その踏切のレール1本が著しくさびて腐食
*通常15ミリの厚さがあるレールの「腹部」が腐食で3ミリ程度まで減少
*9月12日に事故現場付近で超音波によるレール検査で異常を覚知
*しかしレール頭部を目視確認したのみ
*踏切の敷板をはがしてレール全体の状態を確認することまではせず
*敷板を取り除いてレールを調べることまではルール化していない

異常を覚知していたのに、敷板をはがすルールになっていないため、詳しく調べなかったことが腐食を発見できなかった理由のようです。

確かにそれがルールなのでしょうが、異常の原因を特定せずに検査を終了したのは大いなる問題です。検査ルールに従うことが目的化し、異常を発見することが目的になっていなかったのでしょうか。検査ルールに忠実であることは大切なことです。しかし異常の原因の特定が検査の目的です。

基本中の基本ですが、検査の目的は何かを再確認して、検査のあり方の総点検をしなければなりません。

【24年11月20日 その6297『逢坂誠二の徒然日記』7994回】
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