徒然日記
22年10月27日 その5542『逢坂誠二の徒然日記』(7239)
函館の朝の気温は5度、さすがに寒いです。
空に雲はなく、東の地平線が徐々にオレンジ色になって来ました。
日中は15度程度の見込みです。
1)産業殉職者合祀慰霊式
昨日、八王子市高尾での産業殉職者合祀慰霊式に党を代表し参列しました。
産業殉職者合祀慰霊式は、労働災害で亡くなられた方々の御霊を、
これまでに奉安された方々の御霊と合祀するとともに、
安全な職場環境の実現と労働災害の根絶に向け
努力することを御霊の前で誓う式典です。
秋篠宮ご夫妻も参列され、1分間の黙禱をささげた後、
私も各党代表者と一緒に献花を行いました。
強い日差しがふり注ぐ秋の青空のもと、
亡くなられた方々に対し哀悼の誠を捧げつつ、
労働災害の根絶に向け気持ちを新たにしております。
2)追悼演説
一昨日の安倍元総理に対する野田議員の追悼演説は、
言葉の力で聞くものをぐいぐい引き込む見事なものでした。
これが演説だ、ということを目の当たりにしました。
リアルタイムで、しかも生でこの演説を聞けたことを本当に有り難く思います。
皇室典範に関わる部分も実に興味深く聞きました。
==以下、抜粋==
安倍さん。あなたが後任の内閣総理大臣となってから、
一度だけ、総理公邸の一室で、密かにお会いしたことがありましたね。
平成二十九年一月二十日、通常国会が召集され政府四演説が行われた夜でした。
前年に、天皇陛下の象徴としてのお務めについて「おことば」が発せられ、
あなたは野党との距離感を推し量ろうとされていたのでしょう。
二人きりで、陛下の生前退位に向けた環境整備について、一時間あまり、語らいました。
お互いの立場は大きく異なりましたが、
腹を割ったざっくばらんな議論は次第に真剣な熱を帯びました。
そして、「政争の具にしてはならない。国論を二分することのないよう、立法府の総意を作るべきだ」という点で意見が一致したのです。
国論が大きく分かれる重要課題は、政府だけで決めきるのではなく、国会で各党が関与した形で協議を進める。
それは、皇室典範特例法へと大きく流れが変わる潮目でした。
==以上、引用終了==
演説の最後も色々な意味を含んだ深い内容です。
==以下も抜粋== 長く国家の舵取りに力を尽くしたあなたは、
歴史の法廷に、永遠に立ち続けなければならない運命(さだめ)です。
安倍晋三とはいったい、何者であったのか。
あなたがこの国に遺したものは何だったのか。
そうした「問い」だけが、いまだ宙ぶらりんの状態のまま、日本中をこだましています。
その「答え」は、長い時間をかけて、
遠い未来の歴史の審判に委ねるしかないのかもしれません。
そうであったとしても、私はあなたのことを、問い続けたい。
国の宰相としてあなたが遺した事績をたどり、
あなたが放った強烈な光も、その先に伸びた影も、
この議場に集う同僚議員たちとともに、言葉の限りを尽くして、問い続けたい。
問い続けなければならないのです。
なぜなら、あなたの命を理不尽に奪った暴力の狂気に打ち勝つ力は、言葉にのみ宿るからです。
暴力やテロに、民主主義が屈することは、絶対にあってはなりません。
あなたの無念に思いを致せばこそ、私たちは、言論の力を頼りに、
不完全かもしれない民主主義を、少しでも、
よりよきものへと鍛え続けていくしかないのです。
最後に、議員各位に訴えます。
政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命がかかっています。
暴力に怯まず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか。
民主主義の基である、自由な言論を守り抜いていこうではありませんか。
真摯な言葉で、建設的な議論を尽くし、
民主主義をより健全で強靱なものへと育てあげていこうではありませんか。
==以上、抜粋終了==
ほかにも特筆すべき箇所はあります。
ただし2012年11月14日の党首討論の部分はちょっと気になりました。
真剣勝負の言葉のやり取りだったことは確かです。
あそこで唐突に解散を持ち出して、多くの仲間を失い、
その後の野党第1党はあの後遺症から立ち直れてはおりません。
そのことを脇に置いたまま、あの場面を語ることには、正直なところ違和感を感じます。
とは言うものの全体として、極めて優れた演説であり、
野田さんにしかできないものだと痛感しています。
改めて良い演説を聞くことができました。
今後の私のあり方にも大きな影響を与える機会となるかもしれません。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.10.27===
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こんにちは。
下記の行ですが、確かにその通りです。野田氏の言動を見聞きする際、忘れては
ならないのは、あの時です。私は、安部氏との下打ち合わせがあったものと考えて
います。二人とも、評価すべき人間ではありません。どちらも、国を誤った方向へ
進めた人間です。
―――(引用)――――――――――――――――――――――――
2012年11月14日の党首討論の部分はちょっと気になりました。
真剣勝負の言葉のやり取りだったことは確かです。
あそこで唐突に解散を持ち出して、多くの仲間を失い、
その後の野党第1党はあの後遺症から立ち直れてはおりません。
そのことを脇に置いたまま、あの場面を語ることには、正直なところ
違和感を感じます。
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