徒然日記
18年11月24日 その4110『逢坂誠二 の徒然日記』(5807)
国会の強権的な運営に心が痛い。
昨日も記したが、このままでは
国会が完全に形骸化してしまう。
政府与党が入管法の審議にを関し、
法務委員会の定例日外を含め
強行的に連日開かれていることについて
枝野代表が次のように語った。
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定例日を無視する審議を堂々とやるのは、
国会でまともな質問をしたことがないことの証明だ。
まじめに質問しようと思ったら、
それまでの審議、政府の答弁をしっかりと精査して、
さらに深掘りをしなければいけないところを
検討して、通告して。
連日審議を続けていったら
フィードバックがまったくできない。
与党の理事と法務委員長は、
国会審議をやったことがないと
国民の前で自白をしている。
定例日という仕組みは法案審議、
行政監視を充実させる上で不可欠だ。
準備なく思いつきで
国会で発言をしているような人たちが、
定例日を無視するような
運営をしているということだ。
==以上、引用終了==
国会の審議は、特に法案審議は、
毎日連続して行えば
良いというものではない。
一度、審議をしたら議事録を精査し、
次にどの点を質すかなどを
整理する時間が必要だ。
特に今回の入管法のように
重要事項の内容が固まっていない場合、
共謀罪のように答弁が毎度変化するような場合、
このような場合は特に間を置く必要がある。
一見、言語明瞭に聞こえるが
何を答弁しているか、
その場では分からない大臣がいる。
(例えば今国会では片山さつき大臣だ。)
そのような場合も議事録を
よく読んで精査しなければならない。
いずれの場合も、
その上で、次の質問が明確になるが、
精査する間も与えない審議を連日行っていれば、
深まりのない議論となってしまう。
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そして今回は法案審議だけの問題ではない。
20 日の本会議でも述べたが、
外国人受け入れの問題は、
制度や仕組みが整えば良いというものではない。
外国人を受け入れる側、
日本の国民の皆様の認識、
心構えが大変重要だ。
例えば仮に外国人労働者のことを、
単なる賃金の安い働き手だ
との認識が蔓延している中では、
どんなに良い仕組みの中で、
外国人の方に来ていただいても、
良い結果は得られない。
国会で法案を審議し、
与野党が切磋琢磨して良い法律とすると同時に、
この法案審議を通して、
国民の皆様に今回の在留資格の拡大が
どういう意味を持つものであるのかを確実に認識頂き、
外国の方々を迎え入れる心構えを
醸成して頂くことが必要だ。
短期間に日程を消化するような審議では
こうしたことは実現できない。
ある程度の期間をかけて、
国民の皆様にも分かりやすく
審議をすることが必要。
そうしなければ将来に大きな禍根を残す。
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与党の皆さんには
なぜこうしたことが理解できないのか。
そもそも来年4月から新しい在留資格を
導入しようとする姿勢が大問題だ。
来年4月から導入するのであれば、
改正法案を今国会で成立させねばならない。
つまり短い審議期間を設定したのは、
法案提出の政府、安倍総理だということ。
こうした総理の姿勢が
国家審議を歪なものにしている。
国会審議は、こうした総理の姿勢に対し、
意義をとなえることが重要だが、
今の与党は政府の言いなりで、
行政監視という国会の役割を果たしてはいない。
今日は、先月先送りになった健康診断だ。
さあ今日も ぶれずに曲げずに、
確実に前進します。
==2018.11.24==
皆様のコメントを受け付けております。
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失踪した外国人実習生が、その後どうなったのかを考えると心が痛みます。
このままでは黒いカラスも赤だと閣議決定したら、赤色になってしまうと思われます。筋の通らない主従関係を受け入れることがこの国の処世術のようですが、それを国会運営で堂々と出してくるのは異常事態だと思います。
お忙しい中、健康診断に行くことができてよかったです。何事もないといいのですが、あったとしても早期発見に越した事はありません。
今の日本に、なくてはならない大事な逢坂先生ですから、しっかり診てもらってくださいませ。
それでは おやすみなさいませ。