徒然日記
18年10月22日 その4077『逢坂誠二 の徒然日記』(5774)
函館の朝の気温は7度。
室内は17 度。
暖房のスイッチを
入れたくなる室温だ。
空に雲は少なく、
今日も秋晴れの一日になりそうだ。
1)憲法を理解していない
安倍総理が、
9月の自衛隊幹部会合、
さらに今月14日の観閲式で
9条改憲を事実上宣言したと報じられている。
これは改憲の内容云々以上に
相当な大問題だ。
この発言は、憲法99条の
憲法を尊重擁護する義務に反する発言だ。
憲法を改正したい、しくない等々、
憲法に関し様々な思いや考えを持つことは
個々人の自由であり、このことは制限できない。
しかし安倍さんは総理大臣だ。
総理の立場としては、
現行憲法を尊重し擁護しつつ、
政治的中立性を保ちながら
慎重に職務を執行する必要がある。
特に実力組織である自衛隊の最高指揮官としては、
憲法に対しての中立性が厳格に求められる。
その総理が自衛隊に対して、
このような発言をすることは、
総理自身が現行憲法を尊重する気も
擁護する考えも全くないことの表れだろう。
現行憲法の枠を踏み外した私的な思いで
自衛隊を指揮をすることになる。
言ってみれば自衛隊の私物化に近い。
これは論外のことだ。
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なぜ安倍総理は、
このようなことを
平気でするのだろうか。
それは憲法というものも立憲主義も
理解していないからだろう。
憲法も立憲主義も理解しない総理のもとで、
憲法改正の議論をするのは極めて危ういことであり、
絶対にその口車に乗ってはならない。
今、必要なことは何か。
私も含めて多くの国民が憲法とは何かを、
不断に議論することによって、
憲法というものや
立憲主義への理解を深めること。
その中で、国際情勢や国内情勢など、
社会や国民のあり様の変化に思いを致しつつ、
真に改正が必要な項目が
あるとするならば十分な議論を経て、
改正すべきかを検討すべきだ。
憲法は何百年も磨り減ることのない
不磨の大典ではない。
必要があれば改正すべきものだと 私は思うが、
真に改正の必要もないのに、
改正することだけが
目的になることは意味のないことだ。
真の主権国家となるために、
他国からの呪縛を如何に取り払うか、
これが今の日本が真に考えるべきことだ。
しかし真の主権国家になることを、
憲法改正論議にすり替えてはならない。
2)やれやれ
昨夜、「池上彰の現代史を歩く」
という番組の終盤だけを見るともなしにみた。
池上さんは、
ニュースを分かりやすく解説する、
親しみのある人気者だ。
番組の終盤で、
世界に対しひるむことなくものを言う
フランスの姿が報じられた。
なぜフランスは、
こんなにはっきりと物を言えるのか。
その理由は、
アメリカ、ロシアに継ぐ、
世界第3位の軍事力だからだという。
核兵器も持っている。
ながら仕事をしながら番組の終盤を見ただけなので、
これがこの番組の結論とは決めつけるつもりはないが、
こんなことを池上さんが言うとは驚きだった。
フランスの軍事力に池上さんが言及した後、
番組のアシスタント風の女性が、
じゃ日本もといった雰囲気で呼応したのには、
実に嫌な思いがした。
ニュースを分かりやすく解説することが、
深謀遠慮を欠いた安直なものになってはならない。
今日は枝野代表が来函し、
午後と明日午前は奥尻を回る。
明日午後には函館市内を歩き、
夕方には立憲トークの開催だ。
さあ今日も ぶれずに曲げずに、
確実に前進します。
==2018.10.22==
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皆様のコメントを受け付けております。
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今朝は電気ストーブを点けました。
いいお天気ですが寒くなりました。憲法を守らず、好き勝手な解釈を行い、国会では強行採決乱発をする安倍政権の元では憲法改正はしてはいけないと思います。
弱肉強食の考え方から抜け出ることができなければ、いくら知識が増えたところで間違った道を進むことになります。
軍事力にだけ焦点をあてて国の発言力の裏付けとするのはあまりにも安易なこじつけだと思います。
事実と真実は違います。
事実から真実を読み解くのが本当の知識人なのに、日本の多くの知識人は事実を勝手な理由付けの手段にするだけです。
あまりにも浅はかで、私は本当に腹立たしく思います。雨男と名高い枝野代表を、秋晴れの天気で迎えた奥尻
明日の函館のお天気は晴れのち曇りだから雨は降らなさそうです。
枝野代表はラーメンがお好きなようですが、逢坂先生と一緒なら蕎麦を食べることになるのでしょうか?それではおやすみなさいませ。
「憲法は改正しなくてはならないものなのだ」という空気が醸成されつつあることに危機感を持っています。NHKのニュースなどを見ていても、変えることが前提とされているように思います。安倍改憲案が出る前、自民の議員が「変えなくてはならない、どこを変えるかこれから考える」と言っており、おかしな発言だなあと感じてました。
>真の主権国家となるために、
他国からの呪縛を如何に取り払うか、
これが今の日本が真に考えるべきことだ。
同感です。対米追従あるのみの与党の「右」の方々にこそ考えていただきたいものです。そのためには、外交、防衛のあり方、地位協定をどうするか、先に考えなくてはならないことがあり、憲法改正するならその後でしょうか。
「とにかく変えたいかえら憲法いじる」というような流れを止めていただきたいです!
池上さんについては、国際関係の研究者の方々が以前からツイッターで苦言を呈していました。認識の誤りや勉強不足が目に余るとのこと。影響力のある方ですから、それでは困りますね。