徒然日記

5月25日 その1763『逢坂誠二の徒然日記』



都内は薄雲の広がる朝を迎えた。

日中も雲が多めで、
湿度も高いようだ。

予想最高気温は23度程度とのことだ。

1)ヤマタノオロチ
政府の中で、
原子力政策について様々な議論が進んでいる。

3.11東日本大震災のことを思うと、
こうした議論が進むことは当然であり、
原子力問題をどう位置付けるかは、
今後の日本にとって極めて重要なことだ。

国を上げて、国民をあげての
議論が必要なのは言うまでもない。

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ところがこの議論には課題が多い。

ある方は、今の現状を
「ヤマタノオロチ」状態と述べた。

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こうした議論に関わる省庁は、

内閣府、内閣官房、
経済産業省、環境省、
文部科学省、厚生労働省、など

多くの省庁にまたがっている。

これらの省庁が、多くの課題について、
数多くの会議体を設立し、
その会議体の数は10を越えている。

その全体像を把握するのは簡単なことではないし、
国会議員であっても、
その全貌を知っているものは少ない。

よほど精力的に、
各省庁から情報を入手しなければ、
その全体像がつかめないのが現実だ。

こんな状況なのだから、
どんな課題を、どの会議体が議論し、
その結果の取り扱いをどうする方針なのか等、
全体を詳細に把握している人は
皆無ではないかと思う。

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個別会議体の課題も多いのだが、
議論の全体像を把握し、
日本の原子力政策、
エネルギー政策の大きな方向をどうすべきかを
俯瞰する場が見当たらない。

政府においては、
国家戦略会議とエネルギー環境会議が、
全体像を把握し最終決定をする場と
位置付けられているが、
政策の大きな方向付けや、
個別議論を俯瞰できているかは、
極めて危ういのが現状だ。

国会議員にとっても
複雑で分かり難い議論状況になっているのだから、
ましてや国民にも、さらに報道関係者にも、
その全貌や個別議論は、ほとんど伝わっていない。

現在の状況をしっかりと国民の皆様に伝え、
国民的議論を喚起するためには、
各種会議の現状を合理的に整理し、
熱意を持って伝える努力が必須となっている。

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行政府以上に課題が多いのが国会だ。

今後のエネルギー政策、
原子力政策をどうすべきかという、
極めて大事な課題について、
総合的に議論する場がないのだ。

それゆえに我々は、
国会エネルギー調査会を設置すべきと主張している。

しかし、それがなかなか叶わないため、
有志議員で、
国会エネルギー調査会の準備会を開催している。

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色々と議論することは大切なことだが、
議論の仕方、会議体のあり方など、
全体像を俯瞰しつつ議論しなければならない。

2)憲法審査会
衆院憲法審査会において、
現行憲法を

・明文改憲が必要
・明文改憲は不要だが立法措置が必要
・いずれも必要ない

以上、三つの視点から審査する取り組みが始まった。

昨日は、「第一章 天皇」について衆院法制局から、
これまでの議論について説明を受けたうえ、
議論を行っている。

来週の木曜日には、
「第2章 戦争の放棄」を審査することとし、
民主党のこれまでの議論を
私から報告することになっている。

3)小選挙区制
最近、現行の衆院小選挙区制への
批判を聞く場面が多い。

この点に関し、
一昨日の衆院委員会で、興味深い話を聞いた。

小選挙区制が成り立つためには、
次の二つの要件が必要との指摘だ。


政党のガバナンスが確立されていること


地方分権が進んでいること

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この指摘は大いに頷けるものだ。

さあ今日もしっかりと前進します。
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   2012・5・25 Seiji Ohsaka

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