徒然日記
5月5日 その1743『逢坂誠二の徒然日記』
昨日の雨がちの天候と打って変わり、
都内は雲の少ない朝を迎えた。
日中は、晴れ間も広がり、
気温は25度近くになるものと予想されている。
一方、東北から北海道は、
大雨と融雪の影響で各地で被害が出ており、
各方面から情報収集にあたった。
1)原子力発電
国内で唯一運転を続けていた泊原発3号機が、
定期検査のため、本日、運転を止める。
国内で原発の運転がすべて止まるのは、
昭和45年以来、42年ぶりとのことだ。
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この原発停止を歓迎する民意もあれば、
国民生活や経済活動に影響が出ると
懸念する声もある。
政府与党の一員として、
残念に思うのは、これまで政府は、
このどちらの声にも適確に応えているとは言い難い。
野田政権は、「脱原発依存」を掲げている。
しかし、原発が必要だとする方々に、
どんな電力需要予測の中で、
どんな過程を経て原発依存から脱却するのか、
安心できる説明はない。
逆に、原発に対する数多の疑問や不安を抱き、
強く脱原発社会の実現を願う方々にも、
何も答えているようには見えない。
何とも残念なことだ。
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大飯原発への対応を見る限り、
政府は脱原発依存を掲げながら、
再稼働ありきの姿勢が
見え見えだったのではないか。
これでは、誰からも信頼を得ることはできない。
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政府として、
脱原発依存を前提とした信頼できる、
今後の電力需要見通しと、
供給可能な選択見通しをしっかりと示すべきだ。
その上で、様々な議論をしなければならない。
特に福島事故を目の当たりにした以上、
原発はいったんゼロベースで、
考え直さなければ国民の不安は払拭できない。
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稼働から40年以上経過した老朽原発の取り扱い。
地震等のリスクの高い原発の問題。
使用済核燃料処理をどうすべきか。
具体的な廃炉をどう行うか。
核燃料サイクルをどうすべきか。
諸外国に比べ多額の交付金を活用した
日本の原子力政策の妥当性。
(核燃料サイクルを実施しようがしまいが)
万年単位で管理保管せざるを得ない廃棄物問題の課題。
再生可能エネルギー増加への具体的取組み手順。
福島第一原発をはじめとする、
原子力発電所の
ありのままの現状公開と今後の見通し。
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これらをはじめとする課題について、
真摯に議論を開始し、
政府はとにかく丁寧に国民に
説明をしなければならない。
その中で、
脱原発依存の中で、
今後の再稼働などをどうすべきかを
明示すべきなのだ。
なし崩し的に原発を再稼働させて、
それを既成事実化することは許されない。
さあ今日もしっかりと前進します。
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2012・5・5 Seiji Ohsaka
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