徒然日記

4月27日 その3534『逢坂誠二の徒然日記』(5231 )

夜明け前の都内、雨が降っている。

朝の気温は12度。

日中は19度程度になる見込みだ。

雨は国会に向かう頃には上がるだろう。

1)やはりおかしいぞ

国民の皆様には分かり難い話だが、
法務委員会で答弁者として、
法務省刑事局長が強制的に登録された。

これは前代未聞のことだ。

答弁者は質問者の指名によって
登録されるのが通例だ。

充実した審議のために、 技術的な細目について、
役所の事務方に答えさせるのためというのが、
表向きの理由だ。

私は、役所の事務方の答弁は否定していないし、
こちらの指名に応じて
事務方が答えるのは問題ないと思う。

しかし基本は、政治家同士のやり取りだろう。

今回の強制的な事務方の登録は、
この政治家同士の議論を形骸化させるおそれがある。

与党は充実した議論を理由にしているが、
本音は技術的な細目にではなくても、
答弁に窮してしまう金田大臣隠しなのだと思う。

何とも姑息なやり口だと思う。

そうしたところ今日の毎日新聞が
興味深い分析をしてくれた。

==以下、記事の抜粋引用==

金田勝年法相の答弁を不安視する与党は
法務省刑事局長を代役に立てる戦術。

野党は「法相隠し」と反発している。

責任者の法相と官僚の
「主従逆転」で進む審議に問題はないのか。

改正案の衆院法務委員会での実 質審議は
26日までに2日間行われた。

新たな刑罰を設ける重要法案としては、
2013年に成立した特定秘密保護法と似ている。

両者の審議のあり方を比べてみると、
今回の異例ぶりが浮き彫りになる。

19、21両日の審議で
金田法相が答弁したのは94回で、
全体(356回)の3割に満たない。

これに対し、法務省刑事局長は最多の
約4割に当たる135回。

法相を脇に置いた「官僚主導」の答弁が続いている。

一方、特定秘密保護法を審議した
衆院国家安全保障特別委員会は、
答弁は同じ当初の2日間で150回。

このうち当時の森雅子担当相は半分の75回で、
補佐役の内閣官房審議官は44回だった。

異例なのは答弁数だけではない。

19日の法務委では法相への質問に林刑事局長が答え、
その後に金田法相がほぼ同じ内容を繰り返す場面があり、
質問者が「率直に言って同じ答弁だ。時間の無駄だ」と反発した。

政治評論家の森田実さんは
「法案の責任者として法相がきちんと説明すべきだ。
国会や国民に説明できないような法案を
多数で押し切ろうとする
政府・与党のやり方は理性を失っている」と批判した。

==以上、抜粋引用終了==

この答弁回数を見ると、充実審議などと与党は言うが
単に金田大臣が答弁できないだけなのだと思う。

理性を失っていると指摘がされているが、
全くそのとおりなのだと思う。

確かに大臣の答弁には難が多い。

答弁できないほど酷い内容の法案だから、
大臣はさらに答弁しずらいのだと思う。

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昨日はこんなこともあった。

昨夕のTBS(HBC)の
「Nスタ」という番組で
法務省幹部の発言が紹介された

法務省幹部A:

野党の質問は重箱の隅をつつくような細かいことばかり。
このままでは司法試験の合格者しか大臣になれなくなる。

法務省幹部B:
野党も野党だが、与党も強引さが目立つ。
実質的な法案の審議が進むか心配。

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この法務省幹部の発言も酷い。

真正面からしっかりと議論のできる、
そんな国会でありたいものだが、
そんな姿からはずいぶんかけ離れている。

さあ今日も、確実に前進します。
==  2017.4.27  ==

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