徒然日記
3月14日 その1691『逢坂誠二の徒然日記』
夜明け前の都内、空には雲がない。
今の気温は3度、
日中は10度程度になる見込みだ。
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最近は、夕方の空が楽しみだ。
強い光を放つ金星と木星が接近して輝いている。
明日の夕方には、
3度近くまで近づく珍しい光景が見られるはずだ。
26日頃には、
その二つに細い月も加わって、
三つの天体の競演が見られるはずだ。
1)政局
昨日、ある政治評論家から次の話を聞いた。
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早期解散の可能性が薄れている。
野党自民党にその雰囲気がある。
今選挙をすると谷垣内閣ができる可能性も否定できないが、
党内ではそれを嫌っている。
9月に総裁を変えて
仕切り直しのもくろみがあるのではないか。
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確かにそうした見方もあるだろうが、
私は、現実の政治の現場は、
もっとドロドロしたものだと思う。
いろいろな評論があるが、
常在戦場であることには変わりがない。
2)税調役員会
昨日の税調役員会では、
税に関する国会の動きの報告があった。
明日14日から、
消費税法等改正案、
厚生年金法改正案など法案の事前審査が始まるが、
一度、決まったことは蒸し返さない等の話もあった。
報道では、
消費税等の法案について閣議決定日が、
あたかも決まったかのように流れている。
消費税増税を不安に感ずる方々にすれば、
ゴールを区切っての議論は、
追い込まれ感があり反発が強いものと思う。
こうした難しい議論には、
大きな懐が必要だ。
3)憲法審査会
今後の憲法審査会の動向について、
いくつかの場で議論している。
・
公務員の政治的行為の制限と
国民投票運動をめぐる問題
・
選挙権年齢・成年年齢の18歳への引き下げについて、
憲法教育問題をどう考えるか
などについて、
今後、議論される可能性が多い。
4)悪い手
過日の日経新聞に掲載された、
将棋棋士の羽生善治さんの言葉が印象に残っている。
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「今は予測が極めて難しい時代。
将棋でいえば、5手、10手先を考えても仕方ない局面。
とりあえず次の一手を考えて指して、
相手の手を見てまた考えるしかない。
将棋の場合、わけのわからない局面では
とんでもなく悪い手を指す可能性が高い。
だから、いい手を指すより、
悪い手を指さないことが重要だ。」
「また先が見えない場面では
将来にできるだけ多くの選択肢を残すことが大事。
将棋でいう『含みの多い手』が望ましい。
そういう意味で、
(先々の政策を選挙の時点で固定してしまう)
マニフェスト政治というのは、
先の見えない今の時代との相性があまりよくない気がする」
(政治の決断が遅いがとの指摘に対して)
「社会が成熟してきたからこそ起こることではある。
国の規模が大きくなって関わる人や組織が増え、
意見がまとめるのが極めて難しくなってきている。
決めなきゃいけないのにまとめることができない。
そんな感覚は皆が共通していもっているのではないか。
ならば『いっそ誰かに任せてしまおう』
といういことになりはしないか。
それはちょっと危ないのかなという気はしている」
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羽生さんの指摘は極めて大事だ。
5)政調役員会
昨日の政調役員会で、
私から次の議員提案法案について説明し、
議員立法登録がされた。
・
大都市制度等WTで検討している手続き法案
これは、新潟州や大阪都など、
幾つかの自治体から発案されている、
自治の新しい形を議論するための手続き法だ。
早い時期に、その姿を示したいと考えている。
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・
過疎法の延長法案
現在の過疎法は、
2年前に6年間延長された。
しかし東日本大震災の被災地などから、
延長の要望が出されている。
被災地の現状を思うと
延長は必要なことだと考える。
過疎WTで、延長の方向を確認しているが、
昨夕の政調役員会でも了解された。
6)適用拡大
色々と議論になっていた、
パート従業員ら非正社員への厚生年金などの
適用拡大についての方針がほぼ固まった。
新たな加入対象は、当初は45万人程度なる見込み。
主に正社員が対象の厚生年金や
医療保険などが新たに適用されるのは、
・
従業員が500人を超える企業に勤め、
・
労働時間が週20時間以上で
・
勤務期間が1年以上、
・
年収94万円以上
の人が対象となる(学生は除外)。
・
4年後の2016年4月に始め、
・
(開始後)3年以内に対象をさらに拡大する
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今回のこの見直しで、
家族に扶養されずに国民年金に加入し、
従業員500人超の企業で
週20〜30時間働く人の
半分程度が新たに厚生年金の適用対象となる見込み。
今後、事業主負担などにも配慮しつつ、
段階的に適用範囲の拡大を検討することとなる。
今日も日程が目白押しだ。
さあ今日もしっかりと前進します。
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2012・3・14 Seiji Ohsaka
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