徒然日記

3月13日 その1690『逢坂誠二の徒然日記』



今日の都内はスッキリと晴れ上がっている。

日中もこの状態が続く見込みだが、
気温は9度程度までしか上がらない。

1)大間原発
青森県大間町で、
原子力発電所計画が進められている。

この発電所の特徴は、
使用済み核燃料を再処理をしたMOX燃料を使うことだ。

1995年8月の原子力委員会決定によると、

「中期的な核燃料リサイクルの
 中核的担い手である軽水炉による
 MOX燃料利用計画を拡げるという
 政策的な位置付けを持つ。」

とされている。

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MOX燃料とは、
使用済み核燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを
再処理により取り出し、
二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜて
プルトニウム濃度を4〜9%に高めたものだ。

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ウィキペディアによれば、
MOX燃料の問題点は次のとおりだ。

ウラン新燃料に比べ放射能が高い
(特に中性子が著しく高い)

そのため、
燃料の製造については遠隔操作化を行い、
作業員の不要な被曝に十分配慮して行う必要

ウラン中にプルトニウムを混ぜることにより、
燃料の融点が下がる。
これにより燃料が溶けやすくなる

また熱伝導度等が、通常のウラン燃料よりも低下する。
これにより燃料温度が高くなりやすくなる。

核分裂生成物が貴金属側により、
またプルトニウム自体もウランよりも硝酸に溶解しにくいため、
再処理が難しい。

FPガスとアルファ線(ヘリウム、ガス状)の放出が多いため、
燃料棒内の圧力が高くなる。

性質の違うウランとプルトニウムをできる限り均一に混ぜるべきであるが、
どうしてもプルトニウムスポット(プルトニウムの塊)が生じてしまう。

国は基準を設けて制限しているが、
使用するペレット自体を検査して確認することはできない。

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以上のようにMOX燃料には、色々な課題が多い。

大間原発は、すべてをMOX燃料で運転する。

加えてプルトニウムの強い毒性も大いなる懸念事項だ。

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函館と大間は、直線距離18キロしか離れていないうえ、
両地域の間には津軽海峡が横たわるのみであり
遮蔽物は何もない。

諸々のことを含めて、
函館地域ではこの大間原発に対して
大いなる不安が高まっている。

函館市、北斗市、七飯町では、
この工事を無期限で凍結する意思を表明している。

民主党8区総支部でも、
大間原発の工事凍結の意思を明確にし、
そのことを各方面に働きかけることを決めた。

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そこで昨日、
北海道知事に対し、この考えを伝え、
道としても適切な対応をすることをお願いした。

原子力政策を進める上では、
地元自治体の意思が重視されることから、
北海道においても
この問題を重く受け止めてもらいたいとの思いから、
知事との面談をお願いしたのだ。

ところが知事からは、


道議会でもいろいろと議論がある


(今日の要望を)参考にする

と、木で鼻をくくった対応に終始するのみだった。

道民の安全に配慮するとか、
地元の皆さんの心配への言及もなく、
とにかく参考にするの一点張りでだった。

私から
「参考するとは、どういう意味か」
と尋ねたが、
「有り難うございます」と繰り返し、
本当に呆れてしまった。

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加えて今回の面談は、
当初、時間がないことを理由に
面談できない雰囲気が伝えられていた。

そこを何とかお願いして実現したものだ。

地元知事として、
この問題に主体的に取り組む姿勢が見られなかったのは、
如何にも残念である。

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今後、近いうちに、
経産大臣、日本原燃にも、
地元の不安を伝え、
無期限の凍結を求める予定だ。

さあ今日もしっかりと前進します。
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   2012・3・13 Seiji Ohsaka

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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。
    高橋知事は前職が経産省職員であったというに加えて閨閥がらみの「通産ファミリー」の一員ですからね。道民の声を盛り上げねば。それでも蛙の面になんとやら、かも。

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