徒然日記
4月11日 その3518『逢坂誠二の徒然日記』(5215 )
昨日は、函館駅前で朝の街宣を行なった後、
朝一番の便で上京となった。
決算分科会で 二回の質問があり、
それに対応するためだ。
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夜明け前、今朝の東京は雲が多い。
今後、雨になる見込みだ。
予想最高気温も11度程度と、
函館よりも低くなるという。
1)マスコミ
民主主義を機能させる原動力は情報だ。
これは私がいつも言っていることだ。
だがその情報の大きな柱を担う、
日本のマスコミの凋落ぶりが痛々しい。
あえて実名はあげないが、
御用新聞が横行し、
常に政府の代弁者を買って出ている。
スポンサーと政権に気兼ねして、
自由な報道ができない新聞も多い。
テレビはステレオタイプの報道が中心だし、
どんなに重要な内容であっても
視聴率が取れない報道は小さくなりがちだ。
政権に厳しく迫る論者は画面から姿を消し、
マスコミOBを中心とする御用解説者が
画面内に溢れかえっている。
多少なりとも骨のある解説者は、
ごく一部だけになってしまった。
ごく一部の良識ある解説者も、
ストレートに物を言える状況にはない。
そんなことをすれば、
即、降板となる可能性が否定できない。
波風を立てないように、
穏便に対応しなければ、
自己の存在そのものを無視される。
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もっとも凋落ぶりが激しいのはNHKだ。
政権に食い込んだと勘違いした幹部が、
政権に完全に取り込まれてしまった記者に
会長賞を与えてしまった。
NHKはこの愚かしさに気づいていない。
本当に深刻な状態だと思う。
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商業資本に左右されない報道機関が必要だ。
政治権力に翻弄されない報道機関が必要だ。
かつて、そんなものを立ち上げるのは、
ほぼ不可能に近かった。
しかし今は、ネット空間がある。
ネット空間は万能ではないし、
無法地帯的な雰囲気を感ずることもある。
しかしネット空間は
文字、音声、画像を簡便に、
かつ多くの方に流すことができる。
なにものにも左右されない、
民主制の基盤を支える報道主体が必要だ。
2)特定秘密
一昨日の東京新聞で、
特定秘密保護法に基づく特定秘密が記された公文書が、
秘密指定期間中であっても廃棄される事態が発生する
可能性があることが報じられた。
政権が意図的に重要情報を
非開示のまま廃棄することも可能だという。
非開示のまま廃棄されると、
将来の検証ができなくなる。
そもそも特定秘密保護法は、
漏れたら日本の安全保障に著しい支障を与える情報を、
期間を定めて秘匿することを定める。
秘密指定期間は五年単位で延長でき、
永久に指定することも事実上可能。
一見、合理性のある法律に見えるが、
相当に問題が多いことは、
制定時の大反対議論から容易に理解できる。
今回、東京新聞の報道で、
そのことが改めて明らかになっている。
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特定秘密が記された文書の保存・廃棄は、
公文書管理法にそって行われる。
各省庁は同法に基づき、
文書の種類別に保存期間を
1年未満から30年を基準に設定。
期間が終われば廃棄や延長、
さらには公文書館への移管などを決める仕組みだ。
しかし秘密指定期間と公文書の保存期間に、
特段の連携はない。
秘密指定期間が通算30年を超えた
特定秘密が記載された文書であっても、
保存期間がそれよりも短いことがありうるのだ。
一方で、保存期間が30年をこえる文書は、
本来、歴史的行政文書であり、
秘密指定が解除されれば、公文書館に移管される。
だから解除された秘密は国民の皆さんが、
その内容を知ることは可能だ。
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問題は公文書の保存期間が30年未満の文書だ。
内閣情報調査室では次のように述べる。
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秘密指定期間より、
公文書管理法で定めた文書の保存期間が短い場合、
保存期間が終了すれば、首相との協議と
独立公文書管理監の検証を経て、廃棄できる
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例えば秘密指定が5年で、
保存期間が3年の文書の場合、
秘密指定されたまま3年で廃棄される可能性があるのだ。
特定秘密が記載された公文書の重要性は高いと思われる。
しかし国民に
その内容を知る機会を与えず廃棄するのは問題だろう。
政府がこれを悪用したすれば、
不都合な情報を国民に知らせないまま
いくらでも葬り去ることができる。
特定秘密保護法は、
特定秘密の指定期間に例外が七項目あり、
秘密の永久指定も可能だ。
ところが今回判明したのは、
永久指定どころか、
特定秘密が記載された文書そのものを
開示せずに捨てられるというものだ。
これでは、政府の政策判断に過ちがなかったか、
国民が検証する機会は永遠に奪われてしまう。
何とかしなければならない。
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解決方法はあるだろう。
秘密指定期間よりも公文書の保存期間を長くすることだ。
これを明確に義務付けることによって、
秘密指定解除前の廃棄を防ぐことができる。
今日の総務委員会では、この点を指摘したいと思う。
今日は満月だ。
今日も朝から夜まで
隙間なくフル回転の1日となる。
さあ今日も、確実に前進します。
== 2017.4.11 ==
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