徒然日記
12月28日 その3414『逢坂誠二の徒然日記』(5111)
函館は、曇りの朝となったが、穏やかな雰囲気だ。
朝の気温は氷点下6度、 道路に雪はない。
1)東芝
東芝が数千円億円規模の減損が生ずることを発表した。
額の確定はまだだが、
よほど大掛かりな資金手当をしなければ、
債務超過に陥る可能性も否定できない雰囲気だ。
原因は、原子力部門だ。
数年前に、アメリカの原子力建設会社
ウエスチングハウス(WH)を買収した。
さらに昨年、別の原子力関連会社
(CB&Iストーン・アンド・ウエブスター(S&W))
も買収した。
これらが大幅な赤字に陥っているのだ。
アメリカで引き受けた原発事業は
安全対策などによって
当初契約よりも多額の資金が必要になり、
発注者との間で問題になっているという。
こうしたことは、
当初から予想されていたことと思うのだが、
逆に東芝は原子力部門は
儲かると認識しての買収だったようだ。
考え違いも甚だしい。
こうした点を見ても、
原子力発電が事業として成り立つのが
難しいことが分かる。
そもそも、数年間に渡り千億円単位の
収益水増しをした会社が、
株式市場にいられることが不思議でならない。
東芝の今後によっては、
安倍政権の原子力輸出政策にも
大きな影響が出る可能性がある。
よもやこうした東芝の窮状を救うため、
原発輸出を加速させる
などとならないようにはしなければいけない。
2)真珠湾
安倍総理の真珠湾訪問を
一部民放とNHKが生中継している。
特にNHKは、長い時間の生中継だ。
相当に違和感のある中継だ。
なぜ今、米国との和解なのか。
なぜ米国だけとの和解なのか。
米国と日本は、
そもそも和解していなかったとの認識なのかなど、
今回の真珠湾訪問には、相当な唐突感と違和感がある。
慰霊をすることは、
基本的に批判されるべきことではない。
しかしこれほどまでに政治的意義を強調し、
米国と真の和解であることを演出する意味が分からない。
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安倍総理の真珠湾訪問に関し、
日米の歴史学者ら約50人が、
首相宛てに歴史認識を問いただす
公開質問状を発表している。
真珠湾だけでなく、中国や朝鮮半島、
アジア諸国の戦争犠牲者の
慰霊に行く予定があるかなどと質問している。
質問状を出したのは、
映画監督オリバー・ストーン氏や
哲学者で東大教授の高橋哲哉氏、
放射線防護学者で
立命館大学名誉教授の安斎育郎氏(平和学)ら53名。
質問状は、1941年12月8日に
日本が攻撃した場所について、
「真珠湾だけではありません」と指摘。
安倍総理が真珠湾攻撃で死亡した
約2400人のアメリカ人の慰霊のために訪問することを挙げ、
「それなら、中国や、朝鮮半島、他のアジア太平洋諸国、
他の連合国における数千万にも上る
戦争被害者の『慰霊』にも行く予定はありますか」
などと尋ねている。
安倍総理が国会で、
「侵略の定義は定まっていない」
と答弁したことにも言及。
「連合国およびアジア太平洋諸国に対する戦争と、
すでに続行していた対中戦争を
侵略戦争とは認めないということでしょうか」
とも質問している。
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慰霊をことさらに批判したくはないが、
これまでの歴史の流れと
各国とのバランスへの配慮を欠いた慰霊に思われてならないし、
それを無批判で、歴史的おおごとのように報道する
NHKなどの姿勢にも、大本営的、相当な危うさを感ずる。
多くの役所は今日、仕事納めだ。
さあ今日も、確実に前進します。
== 2016.12.28 ==
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