徒然日記
12月24日 その3410『逢坂誠二の徒然日記』(5107)
昨日は、散々な1日となった。
午前中は、予定通り日程を消化していた。
今日朝からの札幌での用務に備え、
昨夜のうちに札幌入りするはず。
ところが、暴風雪の影響で、飛行機は軒並み欠航。
JRも満席で、結局、札幌への移動が叶わず。
依頼されていた講演には間に合わず、
ドタキャンとなった。
主催者の方には、申し訳なく思う。
1)文民統制の崩壊
アフリカの南スーダンPKOに参加する陸上自衛が、
首都ジュバで7月に大規模な武力衝突が発生した際の日報が、
廃棄されていたことが、今日の東京新聞で報じられている。
陸自の文書管理規則では3年保存の文書だ。
陸自の文書管理規則では、
PKO関連文書の保存期間の基準は3年間。
一方、「随時発生し、短期に目的を終えるもの」や
「一年以上の保存を要しないもの」は、
例外的に一年未満で廃棄できる。
こんなデタラメな規定があるという。
これでは、文書か好き勝手に
随時廃棄できるとういうことだ。
民主主義の根幹が分かっていないし、
特に自衛隊は、文民統制という観点から、
不都合なものであっても
後にその活動がキチンと跡付けできる形で、
記録を残すことが重要だ。
防衛省の担当者は、廃棄の理由について
「上官に報告した時点で、使用目的を終えた」と説明。
これ以外の日報も、紙や電子データを含め、
同様に廃棄しているという。
これはあまりにも酷すぎる。
終戦間際に、膨大な文書を、手当たり次第
焼却するシーンを映画で見たことがある。
この場面は、現実とは思いたくない嫌なものだった。
今回の防衛省のデタラメなやり方は、
映画に描かれた終戦時の日本軍の対応が
事実だったと思わせるものだ。
戦後70年以上が経過しても、
根本精神が変わっていない
ということなのだろうか。
極めて危険な状況だ。
2) 安倍総理は何をしたい
安倍総理は、何をしたいのだろうか。
第二次安倍政権発足以降4年が経過した。
この間、地球儀を俯瞰する外交と称し、
新興国をはじめ世界に随分とお金をばら撒いた。
一方、アメリカ、ロシアなどにはへつらう姿が見える。
韓国、中国など、近隣諸国との関係は、
決して良好ではない。
安倍総理が、以前、成果を随分と喧伝していた
拉致問題、北朝鮮との関係は、現在は全く言及がない。
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強いものに媚を売り、
弱い立場のものは札びらで歓心を買い、
もっとも重要な近隣諸国とは言葉を交わさない。
こんな国が、世界で信用される国になるのだろうか。
こんな級友が、クラスにいたならば、
私は好きにはなれないだろう。
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今の日本に必要なのは、
改めて日本がどういう国であるべきなのか、
日本の国がらを確認することだ。
実は、この作業はしんどいことだと思うが、
高度経済成長期が終わってからの日本は、
その進路を見極めて切れていないことを痛感する。
だからこの30年あまりの日本は漂流しているのだ。
大平総理が、
かつてこれに挑戦したように私には思われるが、
残念ながら道半ばで急逝した。
今、改めて日本の進むべき道について、
深い議論をしなければならない。
それをせずに、安倍総理のように、
総理個人にとって都合の良いことだけを
つまみ食いしていると、
日本の進路を大きく誤ることになるだろう。
現在は、日本のGDPは世界が3位だが、
一人当たりGDPは世界20位とOECDの下位に位置する。
国が栄え、国民が疲弊することになってはなんの意味もない。
経済のあり方も含めて、
日本のあり方を今改めて考えるべきときだ。
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誰の立場にもくみしない
凛とした真の平和主義を貫く。
人に優しい、人の幸福のための経済社会を実現する。
国民主権と民主制を確実に守り育てる。
誰もが等しく良質な教育が受けられる。
誰が入国しているのか、
出入国の現実を把握できない主権のない国家から、
真の主権国家「日本」を樹立する。
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こんなことを出発点にしながら、
熟考熟議を避けてはならない。
今年もあと一週間で終わりだ。
年末に向かって
さあ今日も、確実に前進します。
== 2016.12.24 ==
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